いきなりのクエスチョンにいきなり自分で答えてしまいますが、答えはノーです。少なくとも管理人はそう思っています。
得点が高ければ面白いはずじゃないの? と疑問の声があるかもしれません。確かに、管理人にとっては満足度が高かったものは必然的に高得点となります。
まずは管理人の採点基準を
まずはいろいろ言う前に管理人の採点基準の目安を明確にしておこうと思います。あくまで目安ですが…
大事なこととして、管理人は便宜上採点という言葉を使っていますが、要はお気に入り度を数値化したものです。
厳密な基準があるわけではないですし、客観的につけているわけでもありません。あくまで管理人が楽しめたか、好きかどうかが最大の採点基準です。
10点 文句なしに面白い!1年に1~2冊会えると嬉しい
9点 傑作。10点かどうかは好みの世界
8点 面白かった!衝撃作ではないかもしれないけど満足できた本
7点 気になるところはあるけど光るところがあった本。記憶に残る何かがある本
6点 損したとは思わない。ただ、しばらくしたら内容は忘れてしまうかも…
5点 うーん。少し期待とは違ったか
4点 自分には合わなかった。でもその作家さんを嫌いになるほどじゃない
3点 もうこの作家さんの本は読まないかも…
2点 読んでいて不快
1点 小説じゃない何か
数値化することの意味って?
さて、前の記事でも書いたのですが、正直お気に入り度とはいえ得点化することは気が引ける行為でもあります。
それでも採点をするのは、やはりメリットも大きいと考えるからです。そのメリットはこの2つではないでしょうか。
- 情報の整理に役立つ
- 見た人がイメージを掴みやすい
1については、レビュー数が増えてくるほどその重要性が増しそうです。得点毎のカテゴリー分けや、一覧表にした時に点数があるとどの本の記事を読んでみるかの参考にもなりえます。
2も重要です。管理人が拙い言葉で「すごい!」「やばい!」「前代未聞!」「酒池肉林!」と飾り立てるよりも数字には説得力があると思います。
7点の小説にこそ光るものがある?
あれ? ここまでの記事だと、結局点数が高い=面白い! の説から抜け出せていない感じがします。
そうなんです。確かに点数が高いものは面白い確率は高いと思います。少なくとも管理人は10点のものが一番好きということです。
ですが、他の人が読んだときに10点のものが一番面白いのか? 7点のものは劣るのか?となると話は変わってくると思います。
そんなの好みがあるから当たり前じゃん! という声もあるでしょう。そう、まず大前提として、人それぞれ好みがあります。
ですがここで言うのは好みともまた違うお話。
7点小説には、10点小説に無い魅力がある!
と管理人は思うのです。というのも、10点や9点の小説はそれはもう面白いのですが、そこまでいくと全方向的に完成度が高い場合が多いでしょう。それは、もしかしたら完成されすぎてしまっていると言えるのかもしれません。
反面、7点小説はもしかしたら歪かもしれません。10点に足りない何かがあったということです。ですがだからこそ表現できる尖ったもの、味があるのだと思います。
これは、食べ物を選ぶ時などでも似ているかもしれません。小説のジャンルはお店の種類ですね。カレー? ラーメン? 定食屋さん? 小説ではミステリーにしようかホラーにしようか歴史小説にしようかなど考えます。
さていざ定食屋さんに入ったわけですが、初めてのお店で何を頼んだらいいか分かりません。店長にオススメを聞いてみるとこんなことを言います。
「一番人気はとんかつ定食だね。あーでも、麻婆豆腐はクセがあるけど好きな人にはたまらないね」
これ、どっちを食べてええええと思うでしょうか。はたまたどっちを頼むのが正解でしょうか。
答えは、もちろんどっちでも好きな方にしたらいい!
じゃないでしょうか。きっと、その時の気分にもよりますよね。ただ、ずっと記憶に残る忘れられない味になるのは麻婆豆腐かもしれません。
こんな風に、点数は見た方が読みたい本を探す材料になればいいなと思っています。
なんだったら、
「あえて誰も勧めないカリフォルニアロールを食べてみるぜ!」
なんてのもいいかもしれません。低得点の本に飛び込んで、自分はこう思った!と良さを見つけるのもアリじゃないでしょうか。そういった方の感想も聞いてみたいです。
そもそも、たかだか一人が主観で書いたレビューですしね。一個人の感想であり、それ以上でもそれ以下でもありません。
それでも、このブログの記事から良い本との出会いが一つでも増えると嬉しいと思っています。