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小説を一冊書くにはどれぐらいの時間が必要なのか?~速度編~

映画や漫画などと違い、小説は文字だけで完結できます。日本人の識字率はなんと100%と言われています。ということは、日本に生まれた人であれば誰でも小説を完成させるチャンスがあるということ!

これはつまり、一人でも完成までもっていけることを示します。絵が描けなくたってキャストを集められなくたって、小説は完成させられるのです。

しかし物事は常に表裏一体。一人でできるということは、全て自分次第ということ。完成までの時間も自分次第です。アシスタントを雇って書いてもらう漫画家…最初のメスだけ入れて手術をしたと言い張る教授…なんていうことは小説では無いことですもんね。

この記事では、人は一体どのぐらいの速さで小説を書けるのか、速筆と遅筆、平均的な速さの基準を考えてみたいと思います。

しかし、100%ってすごいですね…。昔、管理人は世の中で100%と言い張れるものなんて、時間は戻せないということだけだ!という意味不明のセリフを考えて悦に入っていましたが。

あっさり見つかりましたね、100%のもの。次からは「100%のものなんて時間と日本人の識字率だけだ!」になるんでしょうか。だいぶ恰好悪い気がします(もともとか)。

この記事の見どころ

書く人
  • 自分の書く速度が速いのか遅めなのか、例と比べてみる。
  • 管理人の速度を見て安心する。あるいはちょっと焦る。
読む人
  • 森博嗣さんがどれだけ速いのか考えてみました。その速さに驚愕しましょう。
 

プロの作家さんの平均は?

まず、アマチュアの速度を考える前にプロ作家さんで考えてみましょう。探してみると、こんな記事を発見しました。


パカログ | 考察ブログ

執筆速度が早い小説家「西尾維新」と「森博嗣」の秘密を探りました。1時間6000文字だったり、1日2万文字をどう書いている…



こちらのサイトから拝借した情報として、

森博嗣さんの執筆速度は1時間6000文字!

とのことです。これはあちこちで語り草になっているぐらいですので、作家さんの中でも異端中の異端のようです。

だって1時間6000字って、毎秒1.66文字ですよ…。

日本語ワープロ検定試験の初段合格基準が十分間で800字だそうです。これは毎秒1.33文字

森博嗣さん、小説を完成させながらワープロ検定初段を取れるんでは…。

ちょっとさすがにこれは異次元のレベルと考えてよさそうです。

 

他の作家さんはというと、探してみたのですが一時間でどれぐらいという情報はなかなか出てきませんでした。

こちらのサイトでは


小説家になろう

小説 書き方 プロット エッセイ ライトノベル…


・速筆→二週間~二十日前後で一作品(十二万字前後)

・平均→一ヶ月前後で一作品(十二万字前後)

・遅筆→四十日~一ヶ月半前後で一作品(十二万字前後)

※例外ですが三日で一作品や一ヶ月で原稿用紙千三百枚(四十万字強)という方もいました。

 

というものも発見しました。作家さんのインタビュー記事からまとめられたとのことで、貴重なデータですね。

ただ、これだと何時間程度かけた話なのか、打ち合わせや推敲、プロット作成の時間などどれぐらい含まれているのかといった点が分かりません。

意外と、何文字ぐらいが速筆で何文字ぐらいが遅筆という情報は見つからないようです。

 

ひとまず速筆、遅筆の目安を作ってみた

これは困った…と言っても悩んでいるだけでは埒が開きません。

ひとまず、管理人なりに下のような目安を作ってみました。読者さんから意見を頂けたら修正していこう、うん。

※ この基準はある程度書き慣れた人を想定して考えました。書き始めは時間がかかって当たり前だと思います。時間がかかりながらも少しずつ書いていくことで、段々速度も上がってくるということは十分考えられます。

 

速筆 1時間あたり:3000字以上 (400字詰め原稿用紙換算 7~8枚以上)

平均 1時間あたり:2000字前後 (400字詰め原稿用紙換算 4~6枚程度)

遅筆 1時間あたり:1200字未満 (400字詰め原稿用紙換算 3~4枚未満)

 

いかがでしょうか? つっこみどころだらけかもしれませんが…。一応、種々のサイトで得た情報を総合して考えてみました。

実際のところは書くジャンルなどでも変わるのかもしれません。

また、執筆のスタイルにもよりそうですね。じっくり考えながら、始めから完成稿に近いものを目指して書くスタイルと、まずはアウトラインを!修正は後!ということでザっと書いていくスタイルとではそもそも比較することがナンセンスな気もします。

偉そうに言っている管理人は1時間平均1000字前後だと思います。うーん、ゆっくり!

書き方は人それぞれですので、自分に合ったペースでよいと思います。という結論にするつもりでしたが、こうして考えてみると再考の余地ありですね…平均まで速度を上げれば執筆時間が半分になるわけですから。これはめちゃめちゃデカいです。

書く速度について、改めて考える機会になりました。速度をどうしたら上げられるかについても、いずれ考えて記事にしてみたいと思います。

 

まとめ

  • 1時間3000字を超えると速筆と言ってよいかも。
  • ある程度書き慣れている人の平均は1時間2000字ほどでしょうか。
  • 速度は書くスタイルにもよります。時間あたりの速度で全てを語れるものではないでしょう。
  • 森博嗣さんは化け物。