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【不定期連載?】オレの、私の、思い入れのある作家さんを紹介!①渡辺浩弐さん by管理人編

さて、このサイトは読書が好きな人、執筆が好きな人両方に向けてを想定して運営しています。

とか言いつつ、まだ「読む」について記事が上がっていないので今回は読み手メインとしての内容でお送りしたいと思います。もちろん書くのが好きな方も歓迎しております!

ところでタイトルに『不定期連載?』とあります。実はこれ、管理人の願望です。

管理人としては、思い入れのある作家さんを、管理人だけではなくいろんな方に紹介してもらえる場になるといいなと思っています。

ポイントとしては思い入れのある、というところです。別にオススメとか、一番好きとかじゃなくていいんです。もちろんそういう方を紹介してもらってもいいです。反対に、どうしても好きになれない、とか、なんとなく印象に残って…とか。紹介する理由は自由だと思っています。

そんな作家さん紹介を、管理人以外の人にもしてもらえると面白いのではないかと思っています。まずは管理人が記事を書きますが、いずれ管理人の知人や、読者の方の参加があるなども面白いかもしれません。

管理人一人だけの趣味では偏りますし、量も限界がありますからね。

なので不定期連載?です。今のところ、記事に参加してもらえる知人を確保しているわけでもありません。

もし協力者が得られなかったら、この企画は初回で終了です。その時は読者の皆様、そっと無かったことにして頂けると幸いです(涙)

 

前置きが長くなってしまいましたが…では、以下より初回の記事へGO!

今回の紹介人

早速作家さんの紹介…の前に、今回作家さんを紹介する人の紹介を!(ややこしい)

年代や趣味など、自分と好みの近い人の紹介であれば自ずと作家さんに対する考えも合う…かもしれませんので。
      kei
よろしくお願いします!
  • 二ックネーム:kei
  • 性別:男
  • 年齢:30代前半
  • 趣味:小説を書く、読書、サッカー観戦、テレビゲーム、テーブルゲーム(人狼など)、ブログ運営
  • 職業:内緒
  • 血液型:A型
 

渡辺浩弐さんについて

渡辺 浩弐(わたなべ こうじ、1962年10月4日 – )は、福岡県福岡市出身の作家中野ブロードウェイにある飲食店K-CAFE店主、ゲーム・映像ソフト制作会社「GTV」代表取締役、サイバーパンク小説家、早稲田大学大学院非常勤講師も務めている。
と概略についてはウィキペディア先生に教えて頂きました。

サイバーパンク小説家…なるほど、言い得て妙。

ドラマ化や映画化された作品もいくつかありますね。SPEED世代の方は、SPEED4人で主演した映画「アンドロメディア」と聞いて脳みその奥の方が刺激される方もいるんではないでしょうか。懐かしい!ちなみに三池崇史監督だったんですね。びっくり。

何気に衝撃だったのが、カフェをやっているんですね!中野ブロードウェイ…今度東京に行った時にはぜひ寄らねば!

 

作風

渡辺浩弐さんといえば、まず思い浮かぶのがショートショートです。星新一さんから影響を受けているとのことで、近未来SFなんだけどどこか切ない、時として少し怖さを感じる作品が多くあります。

その作風からテレビ番組、世にも奇妙な物語との親和性が高く、同番組の中で原作となった話がいくつかあります。

そして、渡辺浩弐さんと切っても切り離せないのがテレビゲームという存在。ウィキペディアの経歴も、ライターとしてゲーム業界に入り、ゲーム情報雑誌を創刊されるといったところから始まります。

管理人が渡辺さんとその作品のことを知ったのは、週刊ファミ通での連載からでした。

初めて読んだのは今から20年ほど前、2000年前後、ミレニアムだなんだので騒がしかった頃のこと。当時管理人は高校生だったと思います。もしかしたら中学生の頃にはすでに読んでいたかも?

当時、週刊ファミ通に毎週1話ずつ、渡辺浩弐さんのショートショートが連載されていたのです。このショートショート、いくつかシリーズがあるのですが管理人がリアルタイムで読んでいたのは2999年のゲーム・キッズでした。同シリーズは同じタイトルのままプレイステーションでゲーム化もされました(当然クリアしました)。

衝撃だったのは、たった1ページの紙面でありながら毎回新しいアイディアで起承転結が展開されることです。シリーズの共通点となる舞台は確かにあるのですが、内容はバラエティに富んでいます。そのいずれもが、読んだあとに何か心に引っ掛かりりを残しました。狂気、温かみ、切なさ、安らぎ、寂しさ、可笑しさ、黒さ…。

そして、このショートショートたちを積み重ねることで一つの世界が表現されていきます。2999年のゲーム・キッズプラトニックチェーンなどそれぞれのシリーズ毎に、読めば読むほどその世界の全貌、テーマが明らかになっていくのがまた渡辺さんの作品の面白さだと思っています。

 

 

好きすぎてスクラップブックに

100話以上読んでもマンネリすることはありませんでした。1話3分で読めたこともあり、まずコンビニでファミ通を見つけては立ち読みしていました。そして、特にお気に入りの話だった時には学生の心もとない小遣いを握りしめて買ったものです。

何か月か経つと部屋にファミ通が貯まっていき…管理人は生まれて始めてスクラップブックというものを作りました。というか、後にも先にもあの時だけです。2999年のゲーム・キッズのページだけ切り取り、ビニールシートで1ページずつファイリングしたのです。ああ、あのスクラップブックは今も実家にあるのかなあ…。あるといいなあ。

 

イチオシ作品

※ ちなみに管理人、手元に本が無いため20年前の記憶でこの記事を書いています。特にここから下、内容に誤りがあったらごめんなさい…。

管理人が一番読んでいたのは2999年のゲーム・キッズ、2000年のゲーム・キッズ、1999年のゲーム・キッズらのゲーム・キッズシリーズですね。

なななんと、2013年のゲーム・キッズも発売されていたそうで…。知りませんでした。これは反省。

というか…令和元年のゲーム・キッズ!? 今年じゃないですか!

ししししかも、無料で毎日更新!?




 

なんなんでしょうこの方…かっこよすぎる

ぜひとも見させて頂きます。

 

さて、イチオシ作品の話に戻しますと、管理人としては2999年のゲーム・キッズですね!

2999年のゲーム・キッズはタイトルに反し、内容にゲームは関係ありません。恐らく2999年ごろを想定したと思われる世界です。子どもが欲しければデパートに赤ちゃんロボットを買いに行き、両親のデータをインストールさせる、そんな世界観です。

『街』の真ん中には塔があります。誰も入ったことがないその塔で、何が行われているのか…

1話3分ほどの話を100話紡ぎながら、徐々にその全貌が明らかになっていきます。

中でも印象に残っている話は、タイトルが思い出せるのは聖人プログラムだけかな…もっと覚えてたんですけどね。悔しい。

他の話としては、クマを逆さにする話とか、「お前はもう、不要だ」とかとか…。

もし分かる人がいれば、伝わってほしい!



 

そうそうこれこれ…って、違う!管理人が持ってたのは上下巻じゃなくて一冊になってるやつ!

最初に出た完全版ってやつ!こんな新しい感じの表紙じゃないやつ!表紙が花の写真のやつ!

なんで無いの!

…と思ってたら

プレミア価格になっているようです…実家にあるやつ、大事にしなきゃ。


 

思い入れエピソード

当時、高校で朝読という時間がありました。朝礼後の10分間、毎朝各自で好きな本を読むのですが、10分の間に渡辺浩弐さんの作品はいつも決まって3本読むことができました。

朝のわずか10分間で3度も感情を揺さぶられるのです。

眠たいばかりだった朝読の時間が、待ち遠しいものになりました。

さて、当時管理人が通っていた高校というのが問題でして。偏差値41の工業高校という、地域のヤンキーか進学レールに乗り損ねた残念な非ヤンキーの人が集まる高校だったのです。管理人は残念な非ヤンキーの人です。クロマティ高校でいう神山くんポジションです。当時、受験とかなんも考えてなかったんですよね…。いや、考えろよって話なんですが。

毎日、いつ周りのヤンキーに狩られるかとビクビクしていたものです。そんなある日。
kei、朝読の本がねえわ。それ貸せや
ああ?何言ってんだ?聞こえねえよ
つべこべ言わずそれ貸せやああああ!!!
ということで、読みかけだった2999年のゲーム・キッズを貸すことになりました。
ヤンキーが真面目に朝読してんじゃねえぞこらあ!
くそヒヨコが、オオカミに逆らってんじゃねえよ食い散らかすぞ!
と、当然そんなことは言えなかった管理人ですが…。
管理人にとって幸いだったのは、なんとその高校の図書館に渡辺浩弐さんの本が何冊も置いてあったんですね。
マザーハッカーや1999年のゲーム・キッズなどなど。
何せ2999年のゲーム・キッズ完全版は分厚いですので。とりあえず他のシリーズを読んで待つことにしたのです。
ですが…
ヤンキーB
kei、それ面白いらしいじゃねーか。ちょっと貸せよ
ヤンキーC
ねーねー、それ俺にも見して。エロ本やっから
……ヤンキーって、増えるんですよ。マドハンドぐらい。気づけば管理人は渡辺浩弐さんの本の輸入屋状態。
ピヨピヨピヨピヨうっせーよ!
と思いつつ、いつしか管理人はヤンキーたちと話せるようになっていました。ちょいちょい絡まれましたが、今となっては良い思い出。
朝読の時間、ふと顔を上げるとクラス中のイカツイやつが学ランを着て、渡辺浩弐さんの本を一生懸命読んでいるのです。ヤンキー同士で読み終わった本を交換したりしているのです(いや返せや)。ちょっと、今思うと微笑ましいですね。

おわりに

さて、こんな感じで渡辺浩弐さんについて管理人が喋りたいことは終わろうかと思います。

第一回と銘打っていますので、第二回があれば幸いです。あまり縛りを作らず、自由に語れる場になればいいと思っています。

ではでは、最後まで読んでくださってありがとうございました。