- 前回の記事で電子書籍派と宣言した管理人です。電子書籍で本を買うようになってから、めっきり本屋に行く機会が減っている次第です…。
本屋さんに無くなってほしくない!と。
そこで打ち上げたのが今回の記事。勝手ながら、本屋さんに対してできることはないのかを考えてみました。本屋さんと言うと人によってイメージはさまざまかもしれませんが、ここでは個人店も大手全国チェーン店も含めた、新書を取り扱っている書店というくくりで考えたいと思います。
本屋さんに貢献するとなれば、分かりやすいのはもちろん本を買うことですが…。そこはせっかくブログを始めたのですから。本屋さんの話題を発信してみることにしました。
最近行ってなかったけど、久々に本屋に寄ってみようかな。と思う方が一人でもいらっしゃると嬉しい限りです。
この記事の見どころ
読む人メインだけど書く人もぜひ!- 本屋さんの魅力を再発見できるかも。やっぱり減っているのは寂しいものです。
- 何気にTSUTAYAさん、新しい書店の在り方を意欲的に探しているようです。応援と感謝の意味を込めて、微力ながらまとめさせて頂きました。今回の記事はリスペクトフォーTSUTAYAでもあります。
姿を消しつつある書店の今と少し前
↓のサイトによりますと、1999年と2017年では、日本全国での書店の数は22296店→12526店に減少しているそうです。20年間弱の間におよそ10000店が姿を消したことに! 割合にすると44%減!実感として町から本屋さんが減っていると感じている方も多いと思いますが、こうして数字で見るとより切実な感じがしますね…。
ちなみに本屋さんの大きなライバルではないかと思われるAmazonジャパンが配送料無料としたのは2010年のこと。そのずっと前から本屋さんは減少しているんですね…。コンビニの定着であったり、雑誌が昔ほどは売れなくなってきていたり、電子書籍の普及であったり(耳が痛い)と実に様々なものと張り合う必要があるのが現代事情のようです。
思えば小さい頃は商店街や通学路に必ずと言っていいほど個人経営の本屋さんがありました。
小学生ながら通いつめて、そこのおばちゃんにタメ口きいたりしたものですが。中学生になるとエロ本が気になるんだけど、おばちゃんの目線も気になって結局あきらめたりとか。今の子どもたちは経験しないのかなあ、と思うと寂しい気もします。
改めて考える、本屋の魅力
本屋さんの魅力ってなんでしょうか? これは人それぞれ感じ方が違うと思います。立ち読みができることとか、なんとなく安心できるとか、店員さんと話しながら本を探せるとか。あるいは本の匂いが好きっていう人だっているかもしれません。管理人も恐らく、言葉にできない本屋さんの魅力をたくさん感じています。だから、確かに以前より頻度は減っているとはいえ、ふと本屋さんを見つけると立ち寄りたくなってしまいます。
そんな曖昧な感覚の中でもはっきりと言える魅力は、予期せぬ本との出会いではないでしょうか。
本に限ったことではないですが、今って選ぶものが偏るリスクがある時代ではないかと思うんですよね。一度ネットで何かを買えばオススメ商品でその関連のものが出てきますし、人気ランキングなんかもすぐに目に触れるところや広告として出てくるので、あえてマイナーなものを選ぶよりはそこから選んだ方がハズレは無いか…という心理も生まれやすい気がします。
そうするといつの間にやら、買うものを選んでいるつもりが誰かに選ばされているという状況になっているかもしれません…。読書で言えば、なかなか知らない作家さんや知名度で劣る作品に消費者が挑戦しにくくなっているのかもしれません。
ですが、もしかしたら自動で出てくるオススメ関連作品以外にも自分にとって大当たりの作品はあるのかも。どうやってそんな作品を探すかというと、ポイントは『ピンとくるか』ではないでしょうか。
第六感というかセンスというかフィーリングというか…。とにかく何かを感じて、誰に言われるでもなく自分がいいと思ったものを買ってみる、読んでみるというのは貴重なことだと思います。
ですが正直、インターネットの情報で第六感をはたらかせるのは限界があります。なにがいいって、やはり現物を見ることではないでしょうか。本屋さんで実際に手に取ってパラパラとめくって、ピンときたものを買う。
そうやって得た本との出会いは、思わず人に言ってみたくなる素敵なものとなるかもしれません。
新たな本屋の楽しみ方! TSUTAYAが挑戦する3つの新スタイル
書店が減っているという事実を憂いているのは何も消費者だけではないのでしょう。企業側だって、きっと手をこまねいてばかりではないはず。ジュンク堂や未来屋書店のように、オーソドックスな本屋の魅力を追及することで競争に打ち勝とうと奮闘されている本屋さんがあります。あるいは本屋の既成概念を打ち崩し、新たなスタイルで市民権を得たお店もあります。例えばヴィレッジヴァンガードなどは本屋+雑貨屋という新機軸と個性的なPOP広告でおなじみになりました。
ここで管理人が紹介したいのは、ずばりTSUTAYA! ツタヤであり蔦屋です。TSUTAYAと言えばCDやBD、コミックなどのレンタル業が最初に浮かぶ方も多いかもしれませんが。
実は本屋の新たなスタイルを探して様々な取り組みをされている企業でもあるようです。管理人はその姿に、なんとか書籍を盛り立てようという意地のようなものを勝手に感じて好感をもっています。
1ミリも関係ないですが、管理人はSEGAというゲームメーカーが好きです。どんなにプレステに負けていても、SEGAはプライドを持ってセガサターンやドリームキャストというハードを作り続けました。今も、時々ヤケクソにも見える意地を見せながらSEGAはゲームを作っているように感じます。利益なんかクソ喰らえ! と愛すべきバカ(失礼)な印象をもってしまうのです。
SEGAもTSUTAYAも、それぞれが手掛ける業種に対する愛を感じるから、管理人は惹かれてしまうのかもしれません。
話が逸れすぎました。ではようやく本題ですが今回は、管理人も好きな2つのTSUTAYA+もう1つの計3つを取り上げたいと思います。
新スタイル①
TSUTAYA×スタバのコラボ! コーヒー以外の魅力もたくさんのBOOK&CAFE
スターバックスコーヒーがTSUTAYAの敷地内にあり、コーヒーを片手に店内を歩けるスタイルです。それだけ? と思って関心をもたないのは損です。なぜなら、それだけに留まらない、BOOK&CAFEならではの魅力があるから!
↓にサイトのリンクを貼りましたがよかったら見てみて下さい。(ちなみに台湾の店舗のリンクなのは、一番店舗写真が多かったからです)店舗の空間の広さが感じて頂けるでしょうか? 実際に足を運んでみるとよりゆったりした空間に感じられると思います。
店舗内には自由に座れるテーブル席がたくさんあり、本屋さんでありながらコーヒー片手に勉強をしたり調べものをしたりといったことがOKとなっています。もちろん購入を迷っている本をめくってゆっくり考えるのもOKです。
管理人の地元にもあるため、ちょこちょこと行きます。上でもあげたように、電子書籍で本を買うようになってからやや足が遠のいてしまっていますが、一番行きたい本屋さんではあります。
管理人の友人には、ブックオフで一日中立ち読みをしていたら貧血で倒れて二度と行けなくなったというアラサー女子がおりますが、そんな彼女もここなら座って読めるので安心ですね。まあ、一日中ただ読みはさすがにマナー違反かもしれませんが。
ちなみにこのBOOK&CAFEスタイルのTSUTAYAですが、この記事の更新時点で全国に20店舗以上あるようです。気になった方は、地元にないか探してみてはいかがでしょうか。
新スタイル②
TSUTAYA×エディオンのコラボ! とうとう家電量販店と本屋という異次元の組み合わせに!
こちらは日本に1店しかありません。管理人も大好きなエディオン蔦屋家電!管理人、実は広島へはしょっちゅう行くのですが、エディオン蔦屋家電は広島駅徒歩1分の位置にあるため必ず寄ります。今回調べるまで、日本に1店ということは知らなかったので驚きました。
冷静に考えてみれば、家電×書籍という斬新すぎる組み合わせの店舗が他にないのは自然なことかもしれません…。ですがですが、このエディオン蔦屋、本当に素敵なんです。
こちらも↓にリンクを用意したので一度見て頂けるといいと思うのですが、まずはとにかくオシャレ! TSUTAYAもエディオンも原形がないじゃん、というレベルでオシャレ。
そして店内で扱う商品や催し物も、書籍や家電はもちろん、地元広島の雑貨やレゴショップ、ちょっと高級めな食材売り場など多種多様。
管理人が以前行った時には、画家さんがリアルタイムで大きなキャンバスに絵を描く催しなどもしていて、とにかく歩いているだけで退屈しません。もちろんスタバもあって座れるところがたくさんあります。
もう一つこのTSUTAYAの特徴は、本のレイアウトの仕方ではないでしょうか。面白いことに、様々な売り場コーナーの隙間を埋めるように本が並べられているのです。
店内を散策していると自然とたくさんの本に、しかもオシャレな空間の中で触れることができるので思わず手に取ってみたくなります。本屋さんの元来の魅力である、自分に合った本との予期せぬ出会いの機会がたくさん生まれる環境があるわけです。
JR広島駅から出てすぐですので、広島県の方はもちろん、何かで広島に寄った際にはぜひ一度立ち寄ってみることをオススメします。
新スタイル③
全国展開を見たかった! 執筆の強い味方にもなったかもしれないBOOK APARTMENET
3つ目はいきなりお詫び申し上げますが、なんと閉店してしまいました…しかも今月の1日に! どんなタイミング…。大都会新宿の中に現れたTSUTAYA BOOK APARTMENETは、管理人は行ったことがないままに終わってしまいましたが、ざっくり言ってしまうとオシャレで開放的な読書スペースを時間制の料金プランで提供するといった主旨でしょうか。
シャワールームが付いていたり、そのまま書籍の購入が可能だったりI padがレンタル可能だったりと、また他の書店とは違った独自のスタイルを採っていたようです。読書だけでなく、ビジネスや創作のアイディアを生み出す場所になることも想定して作られたようですね。
閉店は残念…ですが、サイトの説明文には「CCCグループの新たなライフスタイル提案の拠点として、来年リニューアルするため」との文字が。何か、また新しい楽しみ方を模索してくれているのでしょうか…今後もTSUTAYAのチャレンジ精神に期待したいところです。
まとめ
- 店頭で本を買う機会というのも、大切にしていきたいものです。
- がんばれTSUTAYA! がんばれ本屋さん! がんばれSEGA!