各方法の詳細についてはこちらをご参照下さい。
PART① 同人誌&文学フリマ編
PART② 自費出版(共同出版)編
PART③ 電子書籍化&サイト投稿編
今回はまとめ編ということで、それぞれの方法に合う人、合わない人について考えていきたいと思います。
※ どの方法でもそうですが、プロデビューをしているわけでもない人の作品を買ってもらうというのは並大抵のことではありません。やみくもに本を出してみるだけでは出版時のコストを回収できず、収入どころか赤字になってしまう可能性が高いでしょう。費用をかけて出すものに関しては、最悪1冊も売れなくてもこの額なら出せると思えるラインで予算を考えるのが良いと思います。
目次
このシリーズの見どころ
書く人- いきなり新人賞をとって出版! というのは壁が高く気持ちも切れてきそうです。もっと身近で、作品を人に読んでもらえるチャンスについて考えてみたいと思います。
- 紹介しているのはいずれも、何かしらの方法でアマチュア作家さんが本を世に送り出す手段です。読み手専門の方も、このシリーズを読んでみることで新たな書き手さんとのつながりが見つかるかもしれません。
費用はいくらかかってもいい! とにかく本屋さんに本を並べたい!
自費出版(共同出版)が合います。詳細はこちら。簡単におさらいすると以下のようになります。
メリット
- ほぼ確実に、最小限の行程で立派な本を作れる。
- 担当者が付いてくれる。
- 全国の本屋さんに流通する(店舗数はプランなどで様々)。
- 必要なら執筆代行を依頼できる。
- プロの方に編集・デザインをアドバイスしてもらえる。
デメリット
- 3つの方法の中で一番費用が高い。100万円オーバーが珍しくない。
- 一冊売れた辺りの利益は他の2つの方法より割合が低い(およそ50~60%が相場)。
- 過去の騒動などから見ても、利益を見込んで行うにはリスクが高い。
百万円は出せないけど、やっぱり形ある本がいい。また、リアルの仲間と交流したい!
同人誌出版がオススメです。詳細はこちら。簡単におさらいすると、以下のようになります。
メリット
- 自費出版と比べると格安で製本できる。(当サイト調べの最安は160ページ30部でおよそ1万円)
- 文学フリマなど即売会のイベントで創作仲間や読者の方とリアルの交流をもちやすい。(自費出版や電子書籍でも参加可能ですが、自費出版を何度も継続的に行うのは経済的に厳しい方が多いでしょう)
- 売れた分は、そのままその金額が自分のものになる。
デメリット
- 自費出版と比べると、自分で行う行程が多い。(出版業者の選定ややり取り、表紙のデザイン、宣伝など)
- 販売も自分で行う場合が多い。出店するのであればそれなりの準備が必要。
- 爆発的なヒットは狙いにくい。
コスパ重視。何はともあれ人に読んでもらえる機会を広げたい!
電子書籍化または投稿サイトへの参加が良いでしょう。詳細はこちら。簡単におさらいすると以下のようになります。
メリット
- 0円から始められる。電子書籍化ではお金をかけて行うパターンと両方あり。
- 24時間365日、世界中の誰からでも作品を読んでもらえる可能性がある。
- 在庫を抱えるリスクがなく、送料などの経費もかからない。
- PODなら、紙の本として売ることもできる。
- 投稿サイトではダイレクトに感想をもらえることもあり、モチベーションの源になりやすい。
- ネットの拡散力の強さから、商業出版につながるヒットになる可能性も秘めている。
デメリット
- 紙の本にはならない(PODを除く)。
- インパクトのあるタイトルや内容、毎日更新(投稿の場合)など、読者を惹きつける魅力がないと埋もれてしまう可能性がある。
- 電子書籍にしてもサイト投稿にしても、その媒体に合った工夫が必要になる場合がある。例:横書きでも読みやすい文や改行、セリフの割合など。
まとめのまとめ
- 書いた小説で収入を得る方法を3つのパターンからご紹介しました。アイディア次第では他にもあるかもしれません。新たな作品を書くモチベーションを得るためにも、人に読んでもらえる機会を作るというのは大切ですね。
- 費用がかかるものに関しては必ず自分の出せる金額を考え、過大なリスクを負わないようにしましょう。