当ブログ「読んでも書いても楽しい!」は、執筆好きな方も読書好きな方も、小難しいこと抜きで楽しめるブログを目指しています!

管理人=アマチュア作家界のしくじり先生。管理人のしくじりから、小説を書くために大事なことを学ぼう~崩壊編~

今回挙げるのは、管理人自身が自分を振り返ってみて、こうしたらよかったかもなあ…と思うことについて。

それはつまり、自分の物書きとしての力を伸ばしていくための方法について。自分なりに、成長していくための戦術の立て方ともいえます。

初めて小説を書いたときのことや、その後に管理人がとったしくじり戦略などをご紹介していきます。

当ブログ、各記事でけっこう偉そうにいろいろ書いてしまっているわけですが…実際のところ、keiは平凡か、平凡未満の創作好き&読書好きです。

平凡だからこそ、小難しいこと抜きに語れるというのが本ブログの強みではないかと思っているのですが、自分の立ち位置をはっきりせずに記事を書き続けるのは心苦しいところもありましたので。

keiのしくじりとともに、偉そうに講釈を垂れているけど実際は大したことないヤツ、ということが伝われば幸いです。

大したことないヤツのブログでも今後も付き合っていただけると、より一層幸いです。

 

 

管理人が初めて小説を書いた時のこと

このブログをご覧の方には自身で小説を書くのが好き、あるいはこれから書いてみたいという方も多いかと思います。

皆さん、どういうきっかけで小説を書き始めるんですかね?

プロの作家さんたちについては、以前少し調べたりもしました。
この過去記事で驚いたのは、小学生から書いていたという作家さんが多くいるということ…管理人は小学生のころは物語を創るなんて発想、微塵ももちませんでした。

驚くカエル 小学生のころなんてミニ四駆で頭いっぱいだったぜ

管理人が初めて小説を書いたのは19歳のときです。プロになって小説で食べていきたいと思い書き始めました。

きっかけは……正直に書くと真摯に小説を愛している方々から怒られそうなのですが、この際ですので真実を書きます。

きっかけは、消去法でした。

当時の管理人は、舞台や宮藤官九郎さんのドラマにハマり、あんな面白い作品が書ける脚本家になりてえなーなんて考えたわけです。しかし、脚本家になるにはどうしたらいいか分からない

そんなとき見つけたのが小説家という道でした。過去記事でも触れていますが、当時は自費出版が流行っていたり綿矢りささんが17歳で芥川賞をとったりで、今よりも作家という道が華やかで誘惑のある時代だったわけです。  

新人賞をとれば作家になれるやん、と安易に思い至ったわけですね。

ひでー話だ。というか消去法で作家になんかなれるわけなかろう、このバカちんがぁ。とあの頃の自分に言ってやりたい。まあ言ってみれば、あるあるネタレベルの若気の至り。

ところがどうして、勘違いしたまま初めて書き上げた小説が、野性時代青春文学大賞(現在は小説野性時代 新人賞)の一次選考を通過したのです。

もちろんめちゃめちゃ嬉しかったです。二次で落ちましたが、『俺ってけっこうやれるんちゃう…?』と妙な手ごたえを得ました。

それが、その後のしくじりの始まり…だったのかも。

ナンバーワンうさぎ 当時のkei氏。その後に訪れる凋落を彼はまだ知らない。

 

 

初心者アマチュア作家さんたちへ伝えたいしくじり

ナレーターナレーター
初めて書いた作品が新人賞の一次選考を通過し順調なのスタートを切ったように見えたkei先生。しかし、この後のしくじった行動によって転落人生が始まっていくのです。
 

と、本家しくじり先生をご存知の方はあのナレーターの声で脳内変換して頂けると幸いです。

それではkei先生のしくじりが何だったのか、見ていきましょう!

あ、ちなみにしくじり先生っぽくナレーションの台詞を作ったら転落人生という言葉が出てきましたけど、言うほど転落はしておりませんのでご安心を!(?)

 

 

しくじり1 難しいことに挑戦しようと縛りを作り過ぎた

1本目が一次選考を通過したとなれば、当然次はさらに上を目指していきたいところ。管理人も次の作品を書くわけですが…こんなしくじった考え方をしてしまいました。
アイス食うオオカミ
kei
どうせやるなら、誰も思いついたことがないような作品を書きたい!
 

世に出ている数々のヒット作を見て、無謀なライバル心を燃やしていたのです。

ヒット作にはそれぞれきちんと理由があるもの。やるべきは、逆らうのではなく学ぶ、です。

本来は学ぶべきにも関わらず、世に出ているものとは違うものを作りたいと考えた管理人が、ムダに作っていた縛りは以下のようなものです。

 
  • 人が死なない縛り
  • 伏線や叙述、ストーリーの順番など、作品の構造自体を捻る縛り
  • その時に気になった言葉に焦点を当てて作品を作る縛り
  • 小説内小説など、あえてややこしい構成にする縛り
  • 超常現象に頼らない縛り
 

などなど…。いずれも、初心者が手を出すには必要のない縛りを入れていました。この縛りの上で短編と長編、合わせて4本ほど書きましたが結果はどれも一次選考落選。

ゾンビと戦うカエル 戦う相手が分からなくなっているkei氏のイメージ図

 

しかも、4本書いたことは記憶にあるのですが、うち1本は内容を思い出せもしないという体たらく。

今になって思うこととしては、そもそも「誰も思いついたことがないような作品」というものは存在しないと言ってもいいということです。

これまでの文学史の中で、上に挙げたような縛りなど軽く超える作品はいくらでもあります。諸先輩方をなめてはいけません。

斬新な作品に挑戦する心意気は大事ですが、まずはその前に。縛りを作って自分の書きたいものを見失うのではなく、好きなもの、書きたいと思ったことを書く方がよほど面白い作品が出来上がると思います。

そもそも、縛りを入れる時点で自由に発想する機会を損なっているわけですしね。自由に考えることで成長しますし、書くことをもっと面白いと思えるようになっていくはずです。

 

 

 

しくじり2 ひとつのジャンルを極めず、いろいろ手を出し過ぎた

2つ目のしくじりはこちら!
アイス食うオオカミ
kei
1つのジャンルに絞っていたら自分の力が伸びない。苦手なジャンルも書いた方が、書く力がつくはず!
 

おいおいお前、勘違いが止まんねーな! keiは勘違いの総合商社ですか!?

いやー、今思うと大それたことを考えるヤロウです。まあ確かに、いろいろなジャンルに挑戦した方が力がつく…というのは一理あるともいえます。

さまざまな執筆指南書を読んでも、自分が得意なジャンルは意外なところにあるかもしれないから、ジャンルを絞らないでいろいろ書くとよい。という記述を目にすることがあります。

ジャンルを毎回変えるということ固執した結果、当時keiが書いた作品は以下のようなもの。

 
  • 自殺した同級生が遺した謎を解く、雰囲気系ミステリー
  • 女性主人公縛りにしたプチSF
  • 好きなAV女優を引退させるために、高校生が奮闘する下ネタコメディ
  • なんか桃太郎を題材にした話だったけど内容が一切思い出せないやつ
  • スランプ中の作家があるオフ会に参加し、作品内で小説を書きあげるまでを作品にした、密室劇。
 

と、なんとも統一感のないラインナップ。ちなみに一次選考を通過したのは、初めて書いた一番上の雰囲気系ミステリーです。

それ以外は、今になって思い出しても全く面白くなかったと思う。

過労のカエル こんな状態で書いてもね…

 

そりゃそうなんです。いつの間にか、設定した縛りで書くことが目的になっていて、面白いものを書くという前提が抜け落ちてしまっていましたから。

書いてても、これ面白くないかも…と薄々思いながら書いていました。面白くなくても、苦手ジャンルでも、書き上げることが力になるとしくじった考えをもっていたからです。

でも、今になって思います。同じ書くなら、やっぱり自分が書きたいものを書いた方が、力も伸びるだろうと。何より、モチベーションにもなると思います。

 

 

しくじり3 小説の良さ、魅力を分かっていなかった

まだまだ続くkei先生のしくじった考え方…3つ目はこちら!
アイス食うオオカミ
kei
映画も芝居も小説も、全部似たようなもんでしょ。
 

カエル監督 さすがに全然違うがな 

ヤバイっすね。昨今のコロナウイルス騒ぎで今、keiの手元からトイレットペーパーが消えているのはこのときの罰がめぐってきたからでしょう。

当時のkeiは、小説をほとんど読んでいませんでした。作家になるために大量の読書が必須とは言いませんが、ひとつ致命的な誤ちを犯していたのです。  

それは、小説の良さ、強みを分かっていなかったということ。

今でこそ、小説を読むのが楽しくて自然とたくさん読むようになりましたが、当時は小説も映画もお芝居も、ストーリーを描くものとして大差ないという大きな思い違いをしていたのです。

たしかに共通点としては挙げてもよいものですが、全く同じでは断じてないですよね。

だって全く同じであれば、そりゃ映画やお芝居を見ますよ。時間がかからないし、お芝居であれば役者さんの演技を目の前で見ることができるわけですから。

そうではなく、小説には小説の良さがあるわけです。

小説の良さ、すなわちストロングポイントを分からずに書いていては…面白い作品が書けないのは火を見るよりも明らか。

あるいは、『面白いかもしれないけど、これ読むんだったらアニメか映画でも見ればよくね?』と本末転倒な感想をもたれてしまうかも。

自分が自然と手に取るぐらいに小説を好きな方が、やはり小説というものの良さを理解していると言えるでしょう。

昔の管理人のように、別に小説好きじゃないけど脚本の書き方が分からないし、書いてみるか。ぐらいのノリで書くのはもったいないです。

もし自分にも心当たりがある、という方がいればまずは自分が小説を好きになるまで読んでみることをオススメします。

すぐに見つかるとは限りませんが、きっと小説が好きになる作品に出会えるはず。小説が好きになれば、自然と書くモチベーションも上がってきますよ!

 

 

しくじり4 書くことをやめてしまった

怒涛のしくじり4連発…最後を飾るのは最大のしくじりとも言えるこちら!
アイス食うオオカミ
kei
仕事忙しいし、一次選考で落ちてばっかりだし書くのやーめた!
 

ということで、書くのを止めてしまったんですね。そりゃあアマチュアでやっている以上、止めるのは全くもって個人の自由です。それ自体を批判するものではありません。

ただ…管理人自身のしくじりとというか心残りとしては、『本当にやりつくしたうえで止めたのか』ということ。

考えてみれば、変にこじらせたこだわりを持っていたせいで、自分が面白いと思って書いたのは最初の一本だけなんです。

たかだか一本書き上げただけの第一歩、大事なのはそこから成長してひとつずつハードルを乗り越えていくこと。

もっと小説と向き合って、好きなこと、自分が面白いと思うことを書き続けていたら……プロになっていた、とは言いませんが、どんな世界が見えていたのかというのは気になります。

踊るうさぎとカエル 続けていれば見える世界があったかもしれない

やめるにしても、自分はなぜ書きたいと思ったのか、書き始めたときは何が楽しかったのかを振り返ってみてからでも遅くないかもしれません。

なんだか疲れたからやーめた、とあいまいに止めてしまうと、いつか後悔することになるかもしれませんからね。

 

 

10代、20代のアマチュア作家のあなたへ 小説の専門学校を反対する理由

というわけで、以上4つが管理人のしくじった考えでした。

あれから13年経った2019年、管理人は謎の執筆再開という道に至るわけです。詳しくは次回の記事で書きますが、もはや管理人もずぶずぶの社会人。

働きながら書くというのは、いくら好きなことであっても大変なわけです。

今は安定した仕事に就いていますので、すごく後悔しているというわけではありませんが…時々思うのです。

若かったあの頃、もっと小説と向き合っていたらどうなっていたかな…と。もっと夢に必死になって生きても良かったんじゃないか、と。

もしあなたが、真剣にプロの作家を目指したいと考えているのなら…専門学校で学ぶという方法もあるかもしれません。

断っておくと、管理人は作家になるために門学校に行くことについて反対派です。

貴重な時間とお金を使って専門学校に行くぐらいなら、社会に出るなり、大学に行くなりして社会経験を積みながら自分で作品を書いた方が、費用対効果がはるかに高いと思います。

ただ、それは管理人が思うこと。大事なのは、自分で考え後悔しない選択をすることです。

↓にアミューズメントメディア総合学院さんへのリンクを貼らせて頂きました。数少ない、小説を書くための技術が学べる専門学校の1つです。

資料請求や体験説明会は無料ですから。少しでも気になる存在であれば、自分の目で確かめておいて損なはいでしょう。



上でも言ったとおり管理人は専門学校反対派ですが、最終的に行かないにしても資料を読むなり、学校の説明を聞くなりして判断することが悔いの残らない選択につながるはずです。

 

 

まとめ

最後にまとめると、管理人が犯したしくじりは
  1. 難しいことに挑戦しようと縛りを作り過ぎた
  2. ひとつのジャンルを極めず、いろいろ手を出し過ぎた
  3. 小説の良さ、魅力を分かっていなかった
  4. 書くことをやめてしまった
の4つでした。このあと管理人がなぜ13年ぶりに小説を書こうと思ったのか…つづきは次回!需要がない気もするけど次回!  

本日の記事は以上です。最後まで読んで下さりありがとうございました!@誰でもいいからトイレットペーパーを下さい。管理人kei