壮大なスケールや緻密な世界感がキモといえますが、どの作品も歯ごたえばっちりリアリティばっちりの、お手本になるものばかりです。
ゲームから学ぼうシリーズ過去記事リスト
【小説以外からも学ぼう】魅力的なストーリーのゲームソフト①<切ない編>7選
【小説以外からも学ぼう】魅力的なストーリーのゲームソフト② <王道編>5選
【小説以外からも学ぼう】魅力的なストーリーのゲームソフト③<ユニーク、シュール編>4選
【小説以外からも学ぼう】魅力的なストーリーのゲームソフト④<伏線回収、どんでん返し編>5選
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今回ご紹介するソフトはこちらの4本!
- Horizon Zero Dawn ホライゾン ゼロ ドーン (PS4)
- STEINS;GATE シュタインズ・ゲート (XB360、PC、PSP、iOS、PS3、PSVita、PS4、Switch)
- Detroit: Become Human デトロイト ビカム ヒューマン (PS4、PC)
- デビルサマナーソウルハッカーズ (SS、PS、3DS)
目次
このシリーズの概要
- 各テーマに沿って計10編ほどを予定。若干タイトルが被るものもありますが、大体計40本弱をご紹介の予定。
- ちなみに同じタイトルでも別テーマで出た場合は、また違った角度から学びポイントを紹介したいと思います。
- 基本的に管理人がクリアしたことがある作品から選びます(ごく一部例外あり)。プレステ系列の作品が中心になってしまいますがご容赦下さい。
- ストーリーを全部説明しちゃっても面白くないので、ネタバレは無しでいきます。
では以下より、早速各作品についてご紹介!
Horizon Zero Dawn ホライゾン ゼロ ドーン (PS4)
最初にご紹介するのはこちら。2017年に発売され、その壮大なスケールと爽快なアクション、自由度の高い攻略方法で高い評価を集めた、数あるPS4ソフトの中でもファンの多い名作です。ストーリー概要
公式サイトより
1000年前、世界は大災厄に襲われ、闇に包まれた。
やがて大地は変化し、地球は動物の姿を模した機械たちに支配される。
かつて存在した文明に一体何が起きたのか?
なぜ地球上に機械の生物たちが存在するのか?
熟練ハンター「アーロイ」となり
古の遺物や謎に満ちた建造物が点在するオープンワールドを探索し
忘れ去られた大地の秘密と謎を解き明かそう。
管理人的感想
太古のような生活をする人々の周りを闊歩する、機械でできた獣たち。
電気なんてありえない世界観なのに、洞窟の奥にホログラムや無人で動き続ける巨大施設が眠っていたりする世界観。
このギャップがたまりません…そして真骨頂は、なぜこのようなアンバランスな世界に至ったかという謎と主人公に隠された真実。
噂に違わぬ名作でした…正直に言うと、途中まではそうでもないかな…という感想でした。面白いのは確かだけど、何十時間もかけてクリアまで続けられるかな…と。
ところが徐々に世界の謎が明らかにされていくと、その映画のようなスケールと作りこみに圧倒され引き込まれていきました。
魅力的な世界観があり、その全てに理由とドラマがある。SFを含め、あらゆるフィクション作品のお手本になれる秀逸な物語です。
学びポイント
- フィクションだからこそ、そこに至る経緯を作りこむことで説得力と没入感が生まれる。
- 想像を超える思い切った仕掛けやアイテム、設定があってこそのSF!本作では超巨大な機械獣が魅力的。
- SFでありながら、人々の生活が退廃しているという組み合わせ。オリジナリティ溢れる世界観がワクワクさせる。
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STEINS;GATE シュタインズ・ゲート (XB360、PC、PSP、iOS、PS3、PSVita、PS4、Switch)
PART④の伏線回収、どんでん返し編でもご紹介しましたが、SF編でもシュタインズゲートを外すわけにはいかないでしょう。ストーリー概要
2010年の秋葉原を舞台に、過去を改変する方法を見つけた発明サークル「未来ガジェット研究所」は徐々に巨大な陰謀に巻き込まれていく。
張り巡らされた伏線が一気に解放される最終盤の展開とカタルシスは、今もあらゆるアドベンチャーゲームで1位(ファミ通1234号で行われた読者が選ぶオールタイムベストにて、ADV部門1位)と語り継がれています。
管理人的感想
前回の記事では伏線回収について取り上げましたが、SFとしての要素も優れているのが本作。
タイムマシンに近いものを秋葉原の怪しいサークルが作り上げてしまうわけですが、フィクションだからと逃げず、時間を跳躍することの説得力をあくまで理論的に示してきます。
特殊相対性理論やワームホール、超ひも理論など様々な専門知識が飛び交いますが、退屈になるどころか、より物語にのめり込むためのエッセンスに。
シュタインズ・ゲートから、これらの科学に興味をもった方も多いのでは?
かくいう管理人も、「時間」の秘密という本を買って読んでましたw
ただでさえ理論的でリアリティがあるのに、そこに現実に世間を騒がせたジョン・タイターという自称タイムトラベラーが絡んでくるわけです。
もしかしたら本当にありえるかも…と思わされます。そして過去の改変による影響が、自分たちの想像をはるかに超えた影響を世界にもたらしていく…
秋葉原という町の小さなサークルが、世界的な脅威との戦いに巻き込まれていくスケールの広がり方に魅了されました。
学びポイント
- SFをフィクションで片づけない、徹底した科学的裏付け
- 小難しい理論を、語るのではなく見せることで誰にでも入りやすくした
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Detroit: Become Human デトロイト ビカム ヒューマン (PS4、PC)
3本目はこちら。2018年に発売され、そのストーリー分岐の多さと近未来のリアルな世界観が話題となった作品、Detroit: Become Humanです。ストーリー概要
2038年のデトロイトが舞台。人間そっくりのアンドロイドが普及したために世界は発展を遂げた一方で人間が仕事を失い、失業率が急騰。反アンドロイド感情が高まり、各地で活動が起こるようになっていた。
そんな中、感情をもたないはずのアンドロイドが所有者を殺害し逃亡する事件が発生。意思や感情をもつようになったアンドロイドはその一体にとどまらず増え続けていった。
アンドロイドたちはやがて人間からの解放・独立を求めて手を取り合い、道を探し始める。
友好か敵対か、支配か共存か。人間とアンドロイドはそれぞれの選択を迫られることになる。
管理人的感想
過去記事の王道編でも登場した本作。そのドラマティックなストーリー展開も魅力ですが、今回のテーマであるSFという視点からも秀逸。
2038年と、よく考えてみればわずか20年足らず先の未来なわけですが、現代とよく似た世界の中にアンドロイドという未知の存在が定着しています。
アンドロイドが人間と見分けがつかないレベルになり、人々の仕事を奪い、ときに家族としても認められている世界…
想像もつかない遠い未来のSFも良いですが、近未来の疑似体験をさせてくれるSFもまた魅力的ですね。
学びポイント
- 現代と変わらない部分、全く違う部分を描くことで独自の世界観と共感を両立できる
- 心をもつアンドロイド問題はまだまだ掘り下げられる!
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デビルサマナーソウルハッカーズ (SS、PS、3DS)
最後はこちら!初出はなんと1997年…インターネットすら一般的でなかった時代のもの。にもかかわらず電子マネーの導入や、端末にソフトをインストールして強化していくシステムなどは、まるで予言者が作ったかのようなリアリティがあります。
ストーリー概要
とりあえず、これを見て頂くのがきっと一番。
3DS版のプロモーションですが…やっぱり今見てもカッコいい!
まず、主人公がハッカーグループというのがいいじゃないですか…!
しかも世界観の時点でカッコいいのに、ストーリーもビターでいいんです。どちらかというとシリアスであったり人の心の闇の部分を感じさせる描写も多い本作は、これでもかと中二心をくすぐってたまらない作品なんです。
今でこそペルソナシリーズで広くファン層を得ているアトラスですが、当時はどちらかというと狭く深い相手をターゲットに、濃い世界観のものを多く生み出すメーカーさんでした。
本作も同様、誰もが知るというよりは「知る人ぞ知る」という存在ですが…その作りこまれた世界観は20年以上経った今見ても古臭さを感じさせません。
管理人的感想
1つ言っておかないといけないのは…実は管理人、かなり内容の記憶がおぼろげです。すみません、なにせ発売当時小学生とかだったので…。
ですがそれでも、幼心にこの作品は衝撃だったんですよ。間違いなく常に頭のどこかに生きている作品というか。
高校生ぐらいになってからは、さすがにセガサターンはもう手元になく、いつか現行ハードで出たらプレイするぞと心待ちにする日々…
そしてやっと出たと思ったら…まさかの3DS。復活は嬉しいけど、3DS持ってない!そのために本体を買えるほどのお金もない!
というわけで今日まで結局再プレイできていない日々。
もしプレイ環境がある方、うらやましいぞ!今からでもぜひプレイして、これが20年以上前の作品だということに驚愕しつつ楽しみましょう!
学びポイント
- 時代を超える人物やギミックのかっこよさ
- 未来×悪魔という大胆な組み合わせから唯一無二の世界観が作られた
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おわりに
魅力的なストーリーのゲームから学ぶSF編ということで、4本の作品をご紹介しました。こうやってみると、SFといっても実に幅広いことが分かりますね。
ホライゾンゼロドーンに至っては現文明が崩壊した後のお話ですし、一方でシュタインズ・ゲートでは現代の秋葉原が舞台。
いずれの作品でも共通していえることは、舞台背景の説得力をいかに退屈せずにもたせるか、ということではないでしょうか。
設定の説明に終始してしまうとその時点で読者はだれてしまいそうですが…うまく物語の中で見せ、風呂敷を広げていくことで読者を引き込むことができるというわけですね。
ぜひ、ここで挙げた4本以外でも様々な媒体の良作から学び、自分の作品に生かしていきましょう!
本日の記事は以上です。最後まで読んで下さりありがとうございました!@母親がおじさんみたいなおばさんになるのを防ぐ会会長兼、当ブログ管理人kei