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【小説以外からも学ぼう】魅力的なストーリーのゲームソフト➆ <ホラー・狂気編-2>

ストーリー構成を学ぶ教材は、なにも小説だけじゃなくていいじゃないか。という発想から始まったこのシリーズ。元記事はこちら 今回はホラー&狂気編の後編!

ホラー、あるいは狂気に満ちたシナリオのゲームソフトを4本ご紹介。

 

ゲームから学ぼうシリーズ過去記事リスト
 

今回の後編でご紹介するソフトはこちらの4本!
  • ドラッグオンドラグーン (PS2)
  • SIREN (PS2、PS3)
  • スーパーダンガンロンパ2  さよなら絶望学園 (PSP、PSV、PC、PS4)
  • デメント (PS2)
 

 

このシリーズの概要

  • 各テーマに沿って計10編ほどを予定。若干タイトルが被るものもありますが、大体計40本弱をご紹介の予定。
  • ちなみに同じタイトルでも別テーマで出た場合は、また違った角度から学びポイントを紹介したいと思います。
  • 基本的に管理人がクリアしたことがある作品から選びます(ごく一部例外あり)。プレステ系列の作品が中心になってしまいますがご容赦下さい。
  • ストーリーを全部説明しちゃっても面白くないので、ネタバレは無しでいきます。
 

では以下より、早速各作品についてご紹介!

 

 

ドラッグオンドラグーン (PS2)

後編の1本目は、正当派RPGに見せかけた120%の狂気!

ドラゴンと魔法の世界で繰り広げられる、病み・闇に満ちたストーリーが魅力の本作です。

このソフトに関して、某掲示板ではこんなコピペが流行りました。
(`・ω・´)ふりあえ!

(´・ω・`)ふりあえ?ふりあえ?

(‘A`)ふり…あえ

(^p^)ふりふりふりふりふりふりふりふりふりふり

( ゚∀゚)o彡゚ふりっあえっ!ふりっあえっ!
 

…意味分からないですか?なら良かった、あなたはドラッグオンドラグーンの闇を知らず、平和に生きて来られた方ですね。

ちなみにフリアエとは本作のヒロインであり、主人公の妹です。彼女が、そして彼女に惹かれた人たちがどうなっていったかは…ぜひその目で確かめて頂けるとよき電波ライフのお供となるでしょう。

 

ストーリー概要

公式ホームページより抜粋
帝国軍によって母国を滅ぼされた主人公カイム。やがて大きく成長した彼は、連合国軍の傭兵になって闘いの日々を送っていた。そんな中で、両親を死に追いやった、ドラゴンと出会う。復讐のためには、この憎きドラゴンとも手を組むのか…
 

この導入だけだと、ちょっときな臭い感じはしますがまあ有り得る範囲ですよね。

ゲーム内は、家庭用ゲーム機としてはちょっとありえないレベルの狂気に満ちています。

近親愛、異常愛、ペド、カニバリズムと主要登場人物たちからしてこんな感じ。

そもそも主人公が狂ってる。登場人物全員が狂ってる。唯一の常識人はドラゴン。

正直、これだけ書いてもこの狂気は伝わらない。本作が孕む狂気はこんなもんじゃない。

 

 

管理人的感想

家庭用ゲーム史上最狂にして最鬱作品といっていいんじゃないでしょうか。でも不思議なことに…

大好きだ。

このゲーム、ストーリーが話題になりもはや伝説として語られていますが、当時プレイしていた身からすれば言いたいことが。

「これストーリーを味わいつくすのめちゃめちゃ大変なんだぞ!」

というのも本作、当時のクオリティ基準に当てはめてもかなり戦闘がもっさりで…さらに敵が硬くて多い。

しかもエンディングが5種類あり、最後のエンディングは達成条件がむちゃくちゃ大変。攻略サイト必須でした。それでも最後までやりこんでしまったんですが…。

本当に狂っているのは、これだけ大変な思いをしても、やればやるほどエンディングが鬱になっていくこと。一番最初のエンディングが一番マシという。

本作のキャッチコピーは「抗え、最後まで」なんですが、最後まで抗っても報われません。そりゃないよ。

でも、どんなに報われなくても狂っていても…

大好きだ(2回目)

 

 

学びポイント
  • 作中に常識人がいなくても物語は作れるみたいです…常人には無理かも。
 











 

SIREN (PS2、PS3)

2本目はこちら。こっちはガッツリホラーです。やっぱホラーは和風が最強!

 

 

ストーリー概要

どうあがいても、絶望

本作のキャッチコピーなわけですが、あまりにも端的に本作を表していて素晴らしい。

SIRENはホラーゲームとしては珍しい、複数人の視点から群像劇として島で起こる惨劇が描かれます。

羽生蛇村の人々は屍人と呼ばれる異形のものと化しており…プレイヤーはそこからの脱出を図る人々を操っていくわけです。

公式の作品紹介が非常によく魅力を伝えていますので、リンクを載せておきますね。


PlayStation.Blog 日本語



 

閉鎖された島からの脱出、というわけでホラーゲームとしてはベタな設定なんですが…本作では群像劇として描くことで、常に新鮮な恐怖と新しい発見を提示してくれます。

訳が分からなかった点と点が、進めていくことでつながり全貌が見えてくる様は、シナリオとして魅力的でありプレイヤーを惹きつけます。

 

 

管理人的感想

始めに謝っておかないといけませんが、管理人は実はこれ未プレイです。ずっと気にはなっていたんですが手をつけることができず…

なぜって、怖すぎるから!広告やプレイ動画の時点で怖いんですもん…バイオハザード7のVRモードだってある程度進めた管理人ですが(クリアしたとは言わない)、これは勇気が出ませんでした。

というわけで当時、ニコニコ動画の実況動画で全編見させて頂いたんですね。

ですので実際にプレイした方との感想はズレがあるかもしれませんが…管理人はそのストーリーの奥深さに驚きました。

かなり複雑に絡み合う上に説明をあまりしない描写ですので、噛み砕けない部分も多いですが…ホラーとしての怖さだけでなく、全貌が明らかになっていくカタルシスもありました。

とはいえ、二周プレイや考察サイトがないと分かりづらい、悪く言ってしまえば不親切なものかもしれませんが…ホラーですので、明快になりすぎない塩梅が魅力になっているといえるのではないでしょうか。

 

 

学びポイント
  • ホラー作品においては、全てを明確にしないことでより後を引く後味を残せる。






 

 

 

スーパーダンガンロンパ2  さよなら絶望学園 (PSP、PSV、PC、PS4)

3本目はこちら。過去記事では続編であるニューダンガンロンパV3が登場していますが今回のホラー&狂気編としては2をピックアップしたいと思います。

3もそうとう狂気に満ちていますが…2に登場するあの人の狂気は尋常ではありません。ちなみに1も十分狂った世界観ですが、2と3に比べるとそれすらも霞むほど。

 

ストーリー概要

16人の高校生が閉じ込められ、学園から脱出(卒業)できるのは誰かを殺し、学級裁判と呼ばれる推理合戦を乗り切った者のみという設定がおなじみの本シリーズ。

いわゆるデスゲームものですが、その一言で片づけるにはもったいなさすぎる魅力にあふれています。

1~3の3作品いずれもが謎解きとコロシアイのスリル、驚愕の真相、どんでん返しと魅力を挙げたらキリがありません。

3作いずれも負けず劣らずの傑作ですが、今回ピックアップした2においては、ある狂った登場人物がいたからこそここまでの輝きをもつ作品となったのです…

 

 

管理人的感想

今回ピックアップした2ですが、ネタバレになってしまうのでツッコんだ話は難しいですが…ある人物の狂いっぷりは見て損はありません。

しかも、ただ狂っているだけでなくとにかく魅力的なんです。

声優さんの怪演もあって、唯一無二のキャラクターを作り上げることに成功しています。ストーリーをこれでもかと揺さぶり、敵なのか味方なのかも定かではないが、狂っているのは確か…

そんな彼あって起こるとある事件は、あらゆるミステリー作品のトリックをも凌駕する、ミステリー史上に語り継ぐべき強烈なインパクトを残します。

いやほんと、管理人がプレイしたときは放心状態でした。ダンガンロンパにしかできないトリックであり、設定を最大限に活かしたシナリオに…あっぱれ!

 

学びポイント
  • 魅力的な設定、魅力的なキャラクターを活かしたトリックにより、まだまだ既存の作品を超える衝撃を生み出せる。






 

デメント

今回最後の作品はこちら!前後編になってしまったホラー&狂気編のオオトリにふさわしい作品、デメント!

なにせタイトルを和訳すると『狂気』。そのまんまだ!そしてその名にふさわしい狂気っぷりに震えるべし。

 

ストーリー概要

カプコンの人気ホラー、クロックタワーシリーズの続編として作られる予定もあった本作。最終的に続編ではなく単独作品としてリリースされましたが、クロックタワー並か、それ以上ともいえる怖さでした。

クロックタワーとの共通点の1つとして、主人公が非力!基本的に敵から逃げるか隠れるしかできません。

そして本作が『デメント(狂気)』と名乗るにふさわしいのは、主人公を追いかける敵の狂いっぷり。

どの追跡者もそれぞれの怖さがあるんですが、特に印象深いのがダニエラというキャラクター。

美しい顔と佇まいのメイドさん。彼女の一番恐ろしいところは、日常と狂気の境があいまいという点。

始めは主人公に服を用意してくれたりして、むしろ頼りたいぐらいの存在なんですが…ある瞬間から突然豹変!

以降、主人公を見つけるたびに執拗に追いかけてくるように…と思いきや、そうでもないんです。散々主人公を殺そうとしておいた次の瞬間には普通に家事をしていたりします。

この不条理さが怖い…そして、ゲームを進めていくごとに彼女の狂気はエスカレートし…。

彼女自身に秘められたバックボーンも含め、彼女との対峙の顛末はぜひ実際にプレイして感じて頂きたいところです。



 

 

管理人的感想

これむちゃくちゃ怖かったです…途中、なんでこんな思いをしてまでゲームしてるんだろうと自分自身の行動を疑問に思うぐらい

最後までプレイできたのは主人公がエロかわいかったから…というのは、あながち否定しきれないところ。それぐらいの癒しがないとやってらんねえ。

クロックタワーシリーズをひと通りプレイしてきた管理人ですが、本作が一番怖かった。

まあ管理人、世間でギャグ扱いされているクロックタワー3でもきっちり怖がっていたチキンですので…参考にならないかもですが。

ちなみにバイオハザード7をVRでプレイして、いよいよ「なんでこんな怖い思いしてまでゲームしてるんだろう」という思いがピークに達したのでホラーゲームは引退しました。

それでも、クロックタワーシリーズの続編が出ないか密かに楽しみにしていたりもします…

 

学びポイント
  • 静と動のコントラストがより怖さを惹きたてる!予想できないって怖い。






 

 

おわりに

ホラー&狂気編ということで、前後編合わせて8本の作品をご紹介しました!

こうしてみると、ホラーといっても怖いだけでなくストーリー性豊かな作品の多いこと。

ある意味、ホラーってストーリーで冒険ができるジャンルともいえると思います。王道エンターテイメントではやりづらい、バッドエンドや全貌がすっきりしないエンディングも魅力となりえる

今回まとめてみて、ホラーというジャンルの可能性を感じることができました。

 

本日の記事は以上です。最後まで読んで下さりありがとうございました。@志村けんさんのご冥福をお祈り申し上げます。ただただ寂しいです。管理人kei