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賞に応募する前にチェック!小説推敲の強い味方、ノベルチェッカーを使おう

今回は「推敲」をテーマに扱いたいと思います。

作品のクオリティを上げるためには絶対に必要なこの作業、地道な場面も多いため、好みが別れる行程かもしれません。

この記事では推敲について、見るべきポイントと役立つツールについてご紹介していきます。

 

 

推敲とは?

簡単に言えば、一度最後まで書き切った原稿を手直しすること、といえるでしょうか。

Wikipedia先生は「文章を何度も練り直すこと」と実に端的に説明しています。




 

アマチュア作家にとっては、もう少し意味が加わってきます。たとえば新人賞に応募する場合
  • 応募規定にあった文字数、ファイル形式に調整する
  • 行頭下げ、句読点の使い方などのお作法、誤字・脱字を修正する
といった形式的なことや、

 
  • 表現のブラッシュアップ、シーン順の入れかえ、追加
  • 余分な文章を削る
といった作品のクオリティに関わってくる面もあります。

 

ちなみに、行頭下げなどの基本的なルールについては過去記事でも扱っていますので参照頂けると幸い。  

というわけで、改めてまとめると「書き上げた原稿の手直し作業」全般を推敲と呼ぶということとなります。

 

 

推敲のときに最重視すべきは「削除」

見出しの通り、推敲で一番大切なのは「削除」と言われることがよくあります。

たとえば、管理人がたびたび参考にさせて頂いている書籍「スーパー編集長のシステム小説術」では、推敲について

何が何でも削除

と銘打っているほどです。根拠として複数の海外人気作家さんの推敲に対してのコメントを掲載しています。例えば
手直しの90パーセントは削除だ -ローレンス・トリート
削除によって良くならない原稿はない -スタンリー・エレン
といった具合(書籍の中ではもう少し丁寧に解説されています)。

具体的には、
  • その場所に必要ない文章は切り捨てる
  • プロット上必要ない叙述や描写はばっさりと削る
  • 形式だけの無駄な会話や副詞、形容詞も削る
といった具合です。注意が必要なのは、これらの作家さんはいずれも「ミステリーの書き方」という書籍の中でのコメントのようです。

ジャンルが変われば必要な表現もまた変わってくるため、そこは自身の作品に何が必要かを判断しなくてはいけないですね。

 

ちなみに管理人も、削除の必要性に関しては改めて実感しています。というのも、昨年書いた作品を見直してみると、なんともムダな描写が多い…

一か月ほどかけて推敲したんですけどね。完成してから1年経ってみると、やはりまだまだムダが多いことに気づかされます。

せっかく書いた自分の文章を消すことは、特に完成直後は勇気がいるものですが…心を鬼にして消していくことでより洗練された文章になる可能性は高いといえるでしょう。



 

 

スティーヴン・キングは推敲好き

余談ですが、世界的ベストセラー作家であるスティーヴン・キングは推敲が大好きなんだそう。

作品を完成させる合間の気分転換に、他の作品を書くほどの執筆の鬼であるキングは、完成させた作品は最低6週間寝かせておくそうです

よく、完成させた作品は1か月はおいてから推敲することと言われますが、キングの場合はさらに長く感覚を空けるようですね。

キングほどの大作家であっても、自分の作品を客観的に見られるようになるにはそれだけの時間が必要ということなんでしょう。

そしてキングの推敲で特徴的なのは、「削除」よりも書き足すことを重要視している点です。

キングは、その作品のテーマをより深化させるようシーンや情景を書き足していくんだとか。このあたりの意見の違いは、創作というものの奥深さを表すようで面白いですね。

自分に合ったスタイルの確立が大切と言えそうです。

 

 

推敲に役立つツール、ノベルチェッカー

最後になりましたが、推敲に即使える非常に便利なツールがあるのでご紹介します。

↓のサイトで公開されている、ノベルチェッカーというものです。管理人が初めて小説を書いた15年ほど前からお世話になっているので、いかに長く活用されているものかが分かります。



 

使い方は簡単、作品をコピペして『原稿チェック開始!』をクリックするだけ。

それだけで
  • 行頭字下げ
  • 三点リーダー
  • 原稿用紙換算枚数
  • 地の文とセリフの割合
  • 漢字とかなの割合
といった項目が一瞬で表示されます。管理人が使った際には一部、行頭下げしてるのにチェックされている…?という部分もありましたが概ね正確にチェックされています。

何回見直したとしても人間の目には限界がありますし、ツールを使うことで時間短縮、効率化にもつながります。

まだ使ったことがないという方には、ぜひおすすめしたいツールです。

 

 

おわりに

推敲のポイントと便利ツール「ノベルチェッカー」についてご紹介しました。

今回は新人賞を想定しての推敲方法が多くなりましたが、サイトに投稿する場合でも、自分の作品を読み直して修正することは非常に大切です。

管理人も「小説家になろう」の作品を閲覧することがありますが、誤字・脱字が多いだけでもその作品を読む気が半減します。

せっかく自分の作品を覗いてくれた読者を離さないためにも、最低1度は読み直し修正することが望ましいといえるでしょう。(本当は何度繰り返してもやりすぎることはないと思いますが)

ノベルチェッカーなどの便利なツールも使いつつ、より効率的に作品の質を高められると最高ですね!

 

本日の記事は以上になります。最後まで読んで下さりありがとうございました@醤油の魔神と塩の魔神のLINEスタンプが欲しい管理人kei