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小説執筆時の心強い相棒! 創作中のお悩みを解決する電子辞書の活用テクニック7選!

電子辞書、皆さんは使ってますか?

管理人は新人賞とって賞金とるから出世払いや!という血迷った考えで3万円オーバーのもの(購入当時)を昨年買っちまいました。

結果は2次選考落選だったわけですが…

⇒ 管理人も参戦! 第9回ポプラ社小説新人賞 1次・2次選考結果発表!

一度ぐらいでめげていられませんので、リベンジを目指すしかありません。ただ、その前に。

3万円がただの負債になってしまわないよう、しっかり使いこなさなくては!モトを取らずに死んでたまるか!

というわけで今回は、執筆時に有効な電子辞書活用テクニックを備忘録も兼ねて記載しておこうと思った次第です。

しかし、最近の電子辞書はすごいです。この記事を見終わったときにはきっと、「パソコンあるからいらねー」とは言えなくなっているはずです。

 

 

管理人愛用機種

管理人の愛機はこちら、SHARP製の電子辞書ブランド:Brainの2019年春モデル。
電子辞書といえばCASIOのEX-wordとBrainが二大ブランドといえるでしょう。管理人がBrainを選んだ決め手は、収録されている辞書の種類と店頭で触った感触の二点です。
特に、小説を書くために使うという点でシソーラス辞書(どんなものかは後ほど)は必須だと思ったんですが、意外とシソーラス辞書が入っていないという機種も多く、選ぶときに気をつけた覚えが。
結果、かなり吟味して選んだので機種選択自体は後悔していないのですが…
家電量販店の店頭で買ったので、値段相場を調べていなかった点は後悔しています。たぶんもっと安く買う方法はあったな、うん…。
ただ、ネットの方が安い可能性はありますが買う前に触った方がいいのは確かだと思います。やっぱり手に取って初めて分かる使用感の違いってありますからね。


以下より各電子辞書の活用法を記載していますが、いずれもこのBrain2019年春モデル、型番PW-SB6-Kで可能な機能です。他の機種では搭載されていない可能性がありますので、機種を選ぶ際はご自身が使いたい機能が搭載されている機種かよく確認して購入して下さい。

 

 

同じ単語を重ねたくない… ⇒シソーラス辞書

ではここからは小説時によくあるお悩みごとに、電子辞書の有効な活用方法を見ていきましょう!

ひとつ目はこれ、同じ単語を重ねたくない。というお悩み。

例として笑うという単語で見てみましょう。まずは例文!
タカシは笑った。それを見たケンタも笑った。こらえきれない様子でリカも笑った。とうとう、トオルまで笑い始めた。
こんな文章があるとしましょう。あえて重ねるというテクニックもあるかと思いますが、そうでなければ「笑う」という単語が重なりすぎてなんだか居心地の悪い文章です。酷文です。

でも「笑う」って表現が他に思いつかないんです…とお困りな時は、これ!

『シソーラス辞書!』

シソーラス辞書とは、別名で類義語辞典とも言いますが、要は1つの単語を入れるとそれと同等の意味の単語をざっと挙げてくれる辞書です。

ではシソーラス辞書で「笑う」という言葉を調べて出た単語で、先ほどの酷文を書き換えてみましょう。
タカシは笑った。それを見たケンタも顔を綻ばせる。こらえきれない様子でリカも白い歯を見せた。とうとう、トオルまで笑みをこぼした。
という感じで、どうでしょう。笑うという単語のオンパレードを避けることができました。

さらに注目すべきは、それぞれの「笑う」でニュアンスを書き分けることもできる点です。同じ意味の単語でも、キャラクターや場面によってベストの言葉を探したいときにもシソーラス辞書は使えます。

 

 

目をつむる?って正しいんだっけ… ⇒ 全辞書一括検索

お次はこちら、不意に襲い来る「あれ、この言い方って正しいんだっけ…?」というあの瞬間。

例として「目をつむる」を挙げてみました。「目をつむる?」「目をつぶる?」

セリフであれば、音の違いとしてどちらも正解と思えますが、地の文となると話は別。違和感のある言葉だとたちまち冷めてしまう読者は意外と多いものです。

うっかり間違いで読者が離れないよう、不安なところはさっと電子辞書でチェック。

管理人の電子辞書にはだいたい150冊近くの辞書が収録されているわけですが、使い分けがめんどうなときは全辞書一括検索すればOK。

ということで「目をつぶる」と「目をつむる」を検索してみると…

目をつぶる…4件ヒット

目をつむる…0件ヒット

というわけで、どうも辞書的には「目をつぶる」が正解ということが分かりました!こうして調べてしまえば、些細なことで悩む時間も減って執筆に集中できるというものですね。

 

 

あの草木って見たことあるけど名前は何…? ⇒大辞林

続いてはこちら!管理人自身、非常に苦手な分野の植物についてです。

小説って意外と植物や花の名前が出てくるシーンが多いです。具体的な名前が出ると情景がイメージしやすいですもんね。

ただ、世の中には、見たことはあるけど名前を知らない植物がたくさんあるものです…うとい方はとことんうといもの。そんな時にはこちら!

『大辞林、画像検索機能!』

なんと大辞林、写真を見てそこから辞書を引くこともできるんですね。植物の場合、写真検索は草花、高木、低木などカテゴリーごとに画像を見ることができます。

写真と一緒に名前も出ているので、パッと気になった草花を調べることが可能です。

二輪草  この花は…ああ、二輪草だった。

 

お目当ての草花を探すのもありですし、画像をパラパラと見ながら作品に出したい植物を探すのもいいですね。ちなみに動物も同様に探すことが可能です。

そしてもちろん、逆の使い方も可能。つまり、名前は分かっているんだけどどんな見た目だっけ…ということもできるわけです。

また、例えば動物なら無脊椎動物、節足動物、昆虫類、爬虫類…などなど、分かれたカテゴリーの中から辞書を閲覧することも可能です。

たとえば昆虫のカテゴリー内はこんな感じ。

電子辞書の大辞林

 

このシーンは虫が必要だけど…どんな虫がいいかな。と思ったときにこの機能を使えば、ざっとある選択肢の中から選び出すことができるというわけです。

というか、あおばありがたはねかくしって名前言いにくすぎ!

 

 

クラシック音楽、鳥の鳴き声、虫の鳴き声をなんて表現しよう ⇒ 大辞林

さてお次は、これも意外と小説でよく出てくるもの。有名クラシックについて語ったり流れてきたりといったシーン。

たとえば金田一少年風ミステリーであれば、「ああ、またあの曲が…プッチーニの”だれも寝てはならぬ”よ。あの曲が流れるとき、また誰かが死ぬの」なんていう昔懐かしいノリがあったり。

例文のクオリティは酷いですが、意外と音楽の表現が必要な場面はあるもの。そんなときもこれ。

『大辞林、音を聞く機能!』

なんと大辞林、クラシックの名曲の数々が収録されているわけです。もちろん全編ではなく、サンプル再生分ぐらいの量ではありますがそれでも雰囲気はばっちり分かります。

電子辞書の音楽 ベートーベンだけでもこれだけの数が収録されている。

 

さらに驚き、なんと歌劇の曲であればしっかり歌も入っています。

曲を選んですぐに聴くことができる、このスピード感はPCやスマホを圧倒するものがあります。

 

 

妖怪、元素、星座、祭り…さすがに無いでしょ? ⇒ ブリタニカ国際大百科事典

なんだか大辞林無双になってきましたが、他にもヤベー辞書どもが電子辞書には混在しています。

たとえば、若い男女が星座を見上げて語り上げるベタなシーンがあったとします。でも、春に見える星座ってなんだっけ…大辞林で「星座」って打っても星座の意味しか出てこねえ…。

とお嘆きの貴兄に朗報です。ブリタニカ国際大百科事典を使いましょう。ブリタニカ国際大百科事典にては、ものすごい量のカテゴリーごとに一覧を選ぶことができます。

そしてしっかりありました、星座というカテゴリーが。クリックしていくとさらにカテゴリーは小項目へ続いていきます。

『星座』⇒『春に見える星座』⇒一覧でズラーっと星座が並ぶ、とった具合です。そしてもちろん、一覧では終わらず1つの星座を選ぶとその詳細を見ることができます。

電子辞書星座 春に見える星座一覧。もちろんその詳細に進める

 

なんとも頼もしいかぎり。しかしブリタニカ国際大百科事典氏はこの程度で驚いてもらっちゃ困るぜ、といった面持ち。

それもそのはず、他にもマニアックなカテゴリーの数々が…一部の抜粋ですが、見ていきましょう。

おもな国際機関、日本の省庁、世界の河川、地質時代、元素、オリンピック、アカデミー賞、想像上の生き物…。

ちなみにこれらは、すべてまとめて「その他」の項目内から派生したもの。

もっと大きなカテゴリーでは世界の国、世界遺産、人名、動物などがあり、膨大な数の言葉が掲載されているわけです。

そしてそのいずれもが、ジャンル別に画像から探すこともできます。

電子辞書側線 生物学から、「側線」の絵。

 

なんかもう、すごすぎて狂気を感じてきました。朝から晩までこの辞書のデータ入力をする仕事に就きたい。

 

 

日本語の難しさ。動詞の使い分けを調べたい⇒ コロケーション辞典

今度はコロケーション辞典というものを紹介したいと思います。耳慣れない方も多いかもしれない、この辞典。収録されている【日本語コロケーション辞典について】という説明書きを見てみましょう。
コロケーションを「二つ以上のことばが結びついてできたことば」と定義しています。(中略)

手紙やブログ、メールなどを書くときに役立つと思われる「知っておきたい」コロケーションを、慣用表現も含めて約4000語ほど精選、収録しました。
とあります。なんだか分かったような分からないような…

百聞は一見に如かず、実際に辞書を覗いてみると。たとえば、「愛顧」を選ぶと二つの項目が。
  • 愛顧をいただく
  • 愛顧を賜る
なるほど、確かに二つ言い方がありますね。そして日本語の難しいところですが、けっこうその言葉でしか使わない表現って存在しますよね。

この例でいえば「賜る」なんてのはまさにそれ。なるほど、コロケーション辞典は、その単語に合わせて使える動詞や形容詞が探せる辞典、というわけです。

長時間執筆をしていると、疲れとともにちょっとした言葉が出ないことって覚えがある方も多いと思います。そんなときにコロケーション辞典は活躍しそうです。

また、この辞書のもう一つの特徴として、株式用語、パソコン用語、スポーツ用語の3つのコロケーション辞典が付属していることです。

たとえば株式用語のコロケーションという項では…
  • 上げ足が速い
  • 頭が重い
  • 上値を追う
などなど、株をしていない人にはさっぱりな言葉が載っており、もちろん意味も解説されています。

株が得意な登場人物や、池井戸潤さんの作品のような企業モノの作品を作る際には大いに役立ちそうです。

 

作品内でかしこまった文書や手紙が登場する⇒ 手紙文作成機能

小説内で正式な文書が出てくるシーンというものは意外と多いもの。もちろん中身を全て描写しない場合も多いですが、演出によっては文章そのものを記載することもありますね。

たとえば、先日映画にもなったミステリー小説「屍人荘の殺人」では冒頭はある登場人物の手紙そのものから始まります。

このように、手紙や文書の内容を載せる演出をしたい場合、いちいちそれらしい文書の形式を調べて作るのは非常に大変です。

ところが電子辞書には、手紙文を自動作成してくれる機能まであるから驚き。

まず、手紙文作成機能を起動すると以下の画面から作りたい手紙の種類を選べます。

各項目からさらに詳細な内容を選べるように進みます。

 

とりあえず『お知らせ』⇒『転居のお知らせ』

と選ぶと、質問が出てくるのでそれに答えていきます。

⇒『家族と共に』⇒『拝啓で始める→やや改まった文(男性)』⇒『今は二月』⇒『転勤のため』

といった具合に、時候の挨拶の有無や転居の理由などを選んでいきます。

 

電子辞書 手紙作成機能 設定が細かくできて驚き

 

そして完成したのがこちらの手紙。

電子辞書自動手紙作成

 

なんか、小説に使ってる場合じゃないんじゃ…と本末転倒なことを思い始めるほど便利…。

小説の中で堅苦しい文書を作らないといけない…そんなお悩みも電子辞書が解決してくれますね!

 

 

もうキリが無いから、その他の機能をざっと

ざっと7つ紹介してきたわけですが…実は電子辞書の機能というのはまだまだまだまだあるわけです。

というか、収録辞書が150冊とかあるわけですから、人によって使い方なんて無限大。

何が言いたいかというと、管理人は個別に取り上げることに限界を感じてきました…。ここからはざっと機能の名前を書き連ねていきます。

気になった機能があればコメント欄からでもお問い合わせフォームからでも、質問して下さってけっこう!というわけで、その他機能をざざっとどうぞ!

ちなみに電子辞書の機能を全部載せてたらただの商品紹介ページになってしまうので、小説に関係しうるところだけ載せております。
  • コナン・ドイル、芥川龍之介など名作から学びたい ⇒ 青空文庫約3000冊収録
  • 外国語の知識が必要 ⇒ 英語、中国語、タイ語、韓国語、ベトナム語、フランス語、スペイン語、ドイツ語辞書(英語以外は旅行会話辞書)
  • ある単語の反対語を調べる ⇒ 反対語便覧
  • ビジネス関連の専門用語を調べる ⇒ デジタル・IT用語辞典、バロンズ金融用語辞典 他
  • マナーに厳しいシーン、設定がある ⇒ 社会人のマナー186
  • ことわざやら四字熟語を調べたい ⇒ 故事ことわざ&四字熟語辞典
……まだまだあるけども…当ブログがジャパネットたかたと化しつつあるので、ここまで!

 

おわりに

以上、小説執筆の際に使える電子辞書活用テクニック7選でした。

電子辞書があるから小説がうまく書けるというのも違うと思いますが、微妙な表現で悩んだり迷ったりする時間は格段に減ります。

同じ時間を費やすなら、小説の本質的なところで悩みたいものです。執筆に集中する時間を生み出すためにも、電子辞書などのツールは使いこなしていきたいところですね。

 

↓この記事で使用・紹介した機種はこちら↓



 

本日の記事は以上です。最後まで読んで下さりありがとうございました!@まだバレンタインチョコを待っている管理人kei