誰も協力してくれる人がいなかったらどうしようと、不安で凍える毎日でしたが無事、第三弾にたどり着きました。
もつべきものは友人ですね。では早速、まずは今回の紹介人のご紹介!
⇒ 第一弾、渡辺浩弐さん編はこちらから
⇒ 第二弾、本多孝好さん編はこちらから
今回の紹介人
早速作家さんの紹介…の前に、今回作家さんを紹介してくれる人の紹介を!年代や趣味など、自分と好みの近い人の紹介であれば自ずと作家さんに対する考えも合う…かもしれませんので。
S字フックは便利だよ!
性別:女
年齢:40代前半
趣味:ホッカイロを貼る、アイボン(目薬)をさす、ピアノ
職業:
血液型:A型 (うそです)
そのほか:みんなで流れ星に乗ろう!
…ここのプロフィールの部分は管理人はいっさい脚色しないで、紹介人の意向をそのまま反映しているんですが。
確かに「自由でいいっすよ」とは言ったものの、なんかここまで自由だとすがすがしいぜ。流れ星、乗りたいね!
森瑤子さんについて
これまでの例にならってまずは、今回紹介して頂く森瑤子さんについての概略を、Wikipedia先生に教えて頂きました。森瑤子(もり ようこ、1940年11月4日 – 1993年7月6日) は、1980年代に活躍した日本の小説家。本名、伊藤雅代。静岡県伊東市出身。37歳でデビューしてから52歳で没するまでの短い活動期間に、小説、エッセイ、翻訳など100冊を超える著作を生んだ。作品は20回以上テレビドラマ化されている。1980年代に活躍された作家さんとな…さすが数多の活字に触れてきたクリープ氏、渋い人選。
そして今からおよそ27年前、52歳の若さで亡くなられているんですね。もし今ご存命なら80歳といった世代の方です。
驚いたのはその著書の多さ。37歳でデビューし52歳で亡くなられているということで、長く見ても活動期間は15年ほどなわけですが、Wikipediaでは小説だけで60冊ほどのタイトルが並びます。
さらにはエッセイも膨大な数を出されており、こちらは30冊以上。
さらにさらに、翻訳の著書も5冊。
15年間で出した本は96冊とのこと…すごいです。管理人が敬愛する平山夢明さんに、少し出版ペースを分けてほしいぐらいです。
あと経歴で気になったのは、
1987年(昭和62年) 47歳 カナダの島ノルウェイ・アイランドを購入。夏の避暑先を軽井沢からカナダに変える。
の一文。「ノルウェイ・アイランド」を購入って…島ごと買ってる!? 別荘とかのレベルを超えてますね。スケールが違う。
森瑤子さんにハマったきっかけ
森瑤子さんにハマったのは、クリープ氏が高校生~20代のころ。当時の森瑤子さんといえば、時代をときめく流行作家だったのだそう。既出の通り、ものすごい数の書籍を生み出された森瑤子さんですが、中でもクリープ氏がハマったのはエッセイとのこと。
クリープ氏いわく、惚れたのは作品の中身はもとより、森瑤子さんの生き様そのものだそうで。
なんていうか、美食でオシャレでかっちょよくて…セレブな感じ!
セレブ! 叶姉妹みたいな感じですか!?
あそこまでは…いやらしくないかな…
管理人の相の手は見事に空振りだったわけですがとにかく、この森瑤子さんという方、女性の憧れを形にしたような方だったんだそう。
どれどれ、ということで憧れポイントをまとめてみました。
- 美食
- オシャレ
- 死ぬほど多忙な中三人の子どもを育て上げた
- 旦那さんはイギリス人
- もちろん英語を操る
- ヴァイオリンもたしなむ
- 新婚当初の家は田園調布
- 47歳でカナダの島を買う
- ついでに芥川賞と直木賞の候補になって生涯出した本は96冊
…どれか一個でもいいからくれ! イギリス人の旦那は困るけど。
こりゃなかなか、十分すぎるほどセレブです。しかも、実力で成り上がったセレブ。一瞬、なろう小説の主人公の紹介文を書いているんだったっけ、と錯覚するレベルでした。
そんな森瑤子さんが書くエッセイは、シリアスすぎずそのうえで夫との葛藤、母との葛藤などが描かれた胸に響く内容だったとのこと。
また、交遊録が多かったことも特徴だったそう。池田満寿夫さんや近藤正臣さんといった、著名人との関係を写真付きで紹介したものも憧れの対象だったんだとか。
ちなみに管理人は失礼ながら、池田満寿夫さんも近藤正臣さんも存じ上げませんでした…。
こればっかりは、ジェネレーションギャップということでお許しを…
ともかく、当時大学生だったクリープ氏には森瑤子さんのセレブ生活はあまりにも眩しい光景だったようです。著書が本棚に並んでいたうえに、一冊のエッセイを何度も何度も繰り返して読んだんだとか。
なにせ今回、一番好きな作家さんは?と聞いたときに、即答で出てきたのが森瑤子さんでしたからね。
若くして亡くなられたことが惜しまれる、人の心に残る作品を書かれていた作家さんだということが伝わってきました。
管理人も読んでみた
クリープ氏に、森瑤子さんの作品で一番好きなものを尋ねたところ、2本挙げてくれました。1つはスカーレット。こちらは森瑤子さんが手がけたのは翻訳ということですが、その翻訳が素晴らしいんだそう。そしてもう1本、誘惑という作品を挙げてくれました。情事ですばる文学賞を受賞してデビューした森瑤子さんが、次に出版し芥川賞候補となった作品です。
今読もうと思っても、図書館にでも行かないと無いのかもね
とクリープ氏は言っていましたが、今はとってもいい時代。kindleであっさり発見できました。早速購入し、誘惑を読んでみたのですが。
…………………すげえ大人のオンナの世界…
これは、すごい。なんか、女!って感じ。
管理人はこの感覚を言葉で伝えることを諦めました。よって、字の大きさで表現してみました。
不仲な夫婦が、夫の実家に二人で里帰りするお話。とにかく序盤から夫婦喧嘩しっぱなしで、夫も妻も不毛に苛立っていて誰にも感情移入なんかできない。
女性が感情移入するための、女性の女性による女性のための小説といったところでなんしょうか。これを男性で面白いと思う方はいるんでしょうかね…それか管理人にはまだ早すぎたのか。
ごめんよクリープ氏、および森瑤子さんのファンの方々…お子ちゃまの管理人には付いていけませんでした。
付いていけなかった要因としては、性差もありますし時代背景もあるのかなと思いました。
なんていうか、やっぱり今と価値観は違うかなという点も多く、私小説的な作品である以上は価値観にずれがあるというのは致命的だと思うんです。
価値観が自分で同じである必要はないんですけど、世間的に見てもそれはどうだろう…という違和感が拭えない場面が多く。
昭和ってそういう時代だったんだなあ…という視点で読むにはいいんですけどね。令和の時代に純粋に読み物として楽しむには(特に男には)、少し辛いと思ってしまいました。
てか、大学生の当時でこの作品がイチオシだなんて…クリープ氏、早熟!えろい!
おわりに
以上、森瑤子さんの紹介でした! クリープ氏、ありがとうございます!引き続き知人を中心に、不定期ですがこの企画を続けていきたいと思います。
また、もし自分の推し作家さんを紹介したいという方がいらっしゃいましたら、ご連絡をお待ちしています。コメントからでも、お問い合わせページ(画面最下部かメニューパネルから)からでも構いません。
特別謝礼は出せませんが、記事としてまとめさせて頂きます。推す作家さんのジャンルは問いませんが、小説を出版したことがある作家さんに限らせて頂きます。
また、必ず記事になることを約束するものではありません…ご期待に沿えない場合はごめんなさい。
応募があるのかもよく分かりませんが、とりあえず告知でした!
今回の記事は以上です。最後まで読んで下さりありがとうございました!@クリープ氏の正体は、色白北陸美人なんですよ。管理人kei
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