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【検証まとめ】プロデビューするまでに必要な執筆期間&初めて小説を書いた年齢の平均は?

ここまで4記事に渡り合計28名の作家さんたちをご紹介&調査してきた記事の総まとめになります。

何について調べてきたかというと…人気作家の方々が、デビューするまでにどれぐらいの期間小説を書いてきたかということ!

今回はその集計結果と、せっかくですのでそれぞれの作家さんが初めて小説を書いたとされる時期についても集計してみました。

小説を書いている方は、自身と比べてみるのもいいかも!  

 

※ 上の記事で扱った28人の作家さんのうち有川浩さん、平山夢明さん、夢野久作さん、渡辺浩弐さん、西尾維新さん、住野よるさんについては処女作の時期を確認できなかったためカウント外とさせて頂いています。

手計算であり且つ個人的に調べた範囲です。事実と異なる可能性がありますが、参考までということでご容赦下さい。


処女作という言葉には、生まれて初めて書いた作品という意味と、初めて世に出た作品という二つの意味があります。本記事では便宜上、生まれて初めて書いた作品という意味で処女作という言葉を使っています。

 

 

対象とした28名の作家さん一覧

(五十音順、敬称略)

各作家さんについては、↑の過去記事にて簡単にご紹介させて頂いています。
  • 朝井リョウ
  • 有川浩
  • 綾辻行人
  • 池井戸潤
  • 伊坂幸太郎
  • 大沢在昌
  • 小川洋子
  • 乙一
  • 恩田陸
  • 貴志祐介
  • 島本理生
  • 住野よる
  • 辻村深月
  • 西尾維新
  • 東野圭吾
  • 平山夢明
  • 三浦しをん
  • 道尾秀介
  • 湊かなえ
  • 宮部みゆき
  • 村上春樹
  • 村上龍
  • 村田沙耶香
  • 森見登美彦
  • 夢野久作
  • 米澤穂信
  • 渡辺浩弐
  • 綿矢りさ
 

熟成期間の算出方法

過去記事と同様の方法ですので、もう知っているという方は読み飛ばしてください!

当ブログでは、人気作家さんの処女作(人生で初めて書き上げた作品)からプロデビューに至った作品までの期間を、熟成期間と名付け調査してきました。

処女作を書いた時期については、Wikipediaや各インタビュー記事などから参照させて頂いています。

小学生のころから書いていた…などはっきりした時期が出せないものもあり、おおよその年数ということでご容赦頂ければ幸いです。

 

また、幼少のころから書いている方と、成人してから書いた方とでは、熟成期間に大きな差が出がちです。8歳や9歳でデビューというのは現実的ではないですからね。

というわけで、綿矢りささんがかつて17歳でデビューしてかなり話題になったわけですし、現実的なデビュー可能ラインを17歳に設定。

17歳より以前に書き始めていた方は参考値、ということにさせて頂き17歳以上で処女作を書いた方のみ集計させて頂きました。

 

 

集計結果!

いきなり結果からですが、12名の作家さんの熟成期間を集計した表がこちらです!

上で挙げたとおり、17歳より早く小説を書き始めた方はカウント外としたわけですが…幼少のころから書いていたという方も多く、処女作の時期不明の6名も除外すると残りは12名となりました。

 
1~2年 ●●●●  4人
3~5年 ●●●●  4人
6~10年 ●●●   3人
11年以上 ●     1人
 
オオカミが読書
kei
5年以内が多い…!けど、長期間書いた努力が実を結んだ作家さんも
 

ちなみに最長は貴志祐介さん22歳から37歳までの15年間書き続けました…新世界より、黒い家、クリムゾンの迷宮など多彩なジャンルを扱うことができるのはこの熟成期間の賜物なのかも。

 

 

人気作家さんたちが生まれて初めて小説を書いた時期は?

続いてもう一つ検証。人気作家さんたちの、初めて小説を完成させた時期別に集計してみました。

今度は22名の作家さんのデータを集めることに成功。さて、結果は…

 
小学生 ●●●●●●●●  8人
中学生 ●         1人
高校生 ●●●●      4人
19~22歳 ●●●●      4人
23~25歳
●●        2人
26~30歳
●         1人
31歳~
●●        2人
 
オオカミが読書
kei
小学生から書いている人がこんなに!
 

最多は小学生のころからということで、22名中8名ですので3割強の割合!やっぱプロの作家さんってすごい…。

ただ一方で、成人してから処女作を完成させたという作家さんも少なくありません。人生経験を積んだことによる強みもあるでしょうしね。

ちなみに初小説の完成時期最年長は、池井戸潤さんの33歳でした。それまでにビジネス本の執筆など手掛けてはいたものの、小説という新たな分野に進出し成功した開拓精神はさすがの一言です。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか? サンプル数としては30名に満たない程度ではありますが、少し傾向は感じられたかもしれません。

こうしてみると作家さんと一口にいっても、スタイルを確立し、ファンに支持されるようになるまでの道のりは千差万別です。

いくつになっても門戸が開かれており、新たな世界を構築できることも小説の懐の広さと魅力といえそうです。

 

 

本日の記事は以上です。最後まで読んで下さりありがとうございました!@真中瞳っていたよね。管理人kei