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2020年に読んだ小説からお気に入り作品ベスト5を選定! 1位は辻村深月さんの隠れた名作!

すごく今更ですが、あけましておめでとうございます。

ブログも更新せずに何をしているかというと、小説を書いています。それはもう、必死に。

とはいえさすがに、毎日小説を書いて読んでばかりいると錯乱状態に陥りそうゆえ、気分転換のブログ更新です。

小説を書いている間の気分転換に別の作品を書く、スティーヴン・キングみたいでカッコいいかも。でもあちらは売れているからいいけど、一文無し同然でこれを続けるのはかなりツライ。というか人生間違ってるかもしれない

 

 

そんな嘆きはさておき、2021年1発目の記事ですので、それっぽく2020年の振り返りでもしておこうかと思います。

2019年もやりました、昨年読んだ小説から選ぶベスト5!

あくまで昨年読んだ本、ですので発売時期もジャンルもバラバラですが。管理人の備忘録も兼ね、ここに記します!

各作品の詳細なレビュー記事に関しては、できたものからリンクをつけていきますね。

では5位からどうぞ。目次のネタバレに挫けず、どうぞ!

ちなみに2019年はかなり殺伐としたグロい作品が多かったんですが、今年は全く違った顔ぶれとなりました。

↓2019年のランキングはこちらから↓
 
お詫び。この記事は、原因不明のバグにより一度ページが壊れました。管理人なりに涙目で修復しましたが、もしかしたら修復できず見づらくなっている箇所があるかもしれません。管理人の技術力を鼻で笑いつつ、お許し頂けると幸いです。
 

 

5位 家族八景 / 筒井康隆

1975年発売 家族八景 / 筒井康隆
幸か不幸か生まれながらのテレパシーをもって、目の前の人の心をすべて読みとってしまう可愛いお手伝いさんの七瀬――彼女は転々として移り住む八軒の住人の心にふと忍び寄ってマイホームの虚偽を抉り出す。人間心理の深層に容赦なく光を当て、平凡な日常生活を営む小市民の猥雑な心の裏面を、コミカルな筆致で、ペーソスにまで昇華させた、恐ろしくも哀しい短編集。 –Amazon商品紹介ページより引用
恐るべきことに45年前発売という本作。ふつうに読んだだけでもびっくりしますが、この発売日を見てもう一回びっくり。
全く古臭さがない…。主人公はさまざまな事情を抱えた八軒の家族の心情を読むことができてしまうわけですが、それぞれのエピソードが今読んでも違和感がない。違和感がないどころか、発見だらけ。
登場するのはすごく斬新でもなく、今この瞬間も日本のどこかに存在しているであろう家庭。
それを本人たちすら気づいていないかもしれないレベルの深層心理まで掘り下げることで、鮮烈な印象を放つ作品へと成立させています。
ただ平凡な家庭に勤めるお手伝いさんの話なのに、終始ハラハラドキドキです。
連作短編ということで、結末のカタルシスは4位以降の長編たちに劣るところがあり5位という順位になりましたが、他ではなかなかない衝撃を味わえる作品です。

続編あり





4位 神去なあなあ日常 / 三浦しをん

2012年発売 神去なあなあ日常 / 三浦しをん
平野勇気、18歳。高校を出たらフリーターで食っていこうと思っていた。でもなぜか三重県の林業の現場に放り込まれてしまいーー。携帯も通じない山奥!ダニやヒルの襲来!勇気は無事、一人前になれるのか……? 四季のうつくしい神去村で、勇気と個性的な村人たちが繰り広げる騒動記!林業エンタテインメント小説の傑作。
   

4位は雄大な自然と、なあなあ(神去弁)な登場人物たちにとにかく元気をもらった本作がランクイン。

伏線バリバリのどんでん返しや、ジェットコースターのようなドラマチックな作品もいいけど、シンプルにただ面白い作品だってスゴい、という好例。

だってあらすじを見て下さい。『ダニやヒルの襲来!』って大事件みたいに書いてますけど、そんな地味な事件は小説で読んでも面白くもなんともない…と見せかけてそうじゃない。

ちゃんとそこには主人公勇気くんの成長物語が描かれていて、気が付けば神去村の人々にも愛着湧きまくり。

エンターテインメントってこれでいいんだなあ、って再確認させてくれる作品です。

和牛や東京ホテイソンやオズワルドが少し捻った漫才を繰り出す中、なんだかんだ錦鯉のおっさんがはしゃいでいるのが一番面白い、みたいな。

M-1見てない人、訳わからなくてごめんなさい。

伏線回収や凝った設定の小説に食傷気味な方、本作はそんなあなたにちょうどよいかもしれません。

 

続編あり





 

 

3位 スロウハイツの神様 / 辻村深月

2010年発売 スロウハイツの神様 / 辻村深月
人気作家チヨダ・コーキの小説で人が死んだーー

あの事件から10年。

アパート「スロウハイツ」ではオーナーである脚本家の赤羽環とコーキ、そして友人たちが共同生活を送っていた。

夢を語り、物語を作る。

好きなことに没頭し、刺激し合っていた6人。

空室だった201号室に、新たな住人がやってくるまでは。   –Amazon商品紹介ページより引用
 

 

3位は辻村深月さんの中でも人気作に挙げられやすい本作、スロウハイツの神様。

なんといっても現代版トキワ荘のような舞台がそそられます。今も小説を書いている管理人のような、創作好きには感化されるものがあるんじゃないでしょうか。

漫画や絵画、映画監督などそれぞれの夢をもった面々が集まるスロウハイツの、存在自体がすでにちょっと楽しい。そして夢物語ばかりでなく、それぞれが抱える葛藤や伸び悩み、交流も含めて青春度高し。

さらには創作物が世間に与える影響力、作り手としての責任、ファンの支えといったそれぞれの思いがぶつかる展開はたかが創作、されど創作。物語を創る人も読む人も、創作物を愛している人なら目頭が熱くなること請け合い。

そして辻村深月さんの作品らしく、ただ青春物語で終わらせないミステリー展開もあり…

3位ではありますが、まあもうこの辺に来ると誰が読んでも文句のつけようはないんじゃないでしょうか。

というか2位でもよかった気もしますが、1位2位ともに辻村深月さんていうのもどうよ、と思って忖度してしまったかも。

まあともかく、名作ってことですよ!

ちなみに本作に出てくる作家、チヨダ・コーキ作という設定のスピンオフ作品「V.T.R」も大好き。スロウハイツの神様が気に入った方はこちらもぜひ。

というか、別にこれ単品でも面白いので辻村深月さんが書いたライトノベルっぽいものを読んでみたい、という方も手に取ってみては。すぐ読めるので、普段あまり本を読まない方にもオススメですよ。





 

 

2位 夜は短し歩けよ乙女 / 森見登美彦

2006年発売 夜は短し歩けよ乙女 / 森見登美彦
「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、下鴨神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。けれど先輩の想いに気づかない彼女は、頻発する“偶然の出逢い”にも「奇遇ですねえ!」と言うばかり。そんな2人を待ち受けるのは、個性溢れる曲者たちと珍事件の数々だった。山本周五郎賞を受賞し、本屋大賞2位にも選ばれた、キュートでポップな恋愛ファンタジーの傑作

–Amazon商品紹介ページより引用
世間からすれば今さら何言ってんだお前はって感じでしょうが、管理人が読んだのが2020年なんだから仕方ない。というかそれを言い出したら、このランキング全部が今さら感が半端ない

なのでもう散々言い尽くされていて擦り擦られ、今さら語ることも何もなさそうなもんですが、とりあえず本作は面白い。

現実とファンタジーの入り乱れ方が絶妙で、ただただ楽しくこの小説の世界観に漂っていられます

漂うなんて言うと、ちょっと小癪でクサイ表現に思えるかもしれませんが、管理人はこの表現がしっくりきました。ふわふわの乙女と一緒に、ふわふわの京都を漂うような一作。

管理人はなぜか、うる星やつらを思い出しました。ごった煮で、トラブルはもろもろ起きますがなんだかんだ平和な世界観。流行りの言葉っぽく言うと、誰も傷つかない小説とも言えるかもしれません。

普段小説を読まない人が、昨今の自粛生活の友に本でも読んでみようかしら…と手を取るのにも良さそうです。

誰もが偽電気ブランが飲みたくてどうしようもなくなる作品。



 

 

1位 名前探しの放課後 / 辻村深月

2010年発売 名前探しの放課後 / 辻村深月
依田いつかが最初に感じた違和感は撤去されたはずの看板だった。「俺、もしかして過去に戻された?」動揺する中で浮かぶ1つの記憶。いつかは高校のクラスメートの坂崎あすなに相談を持ちかける。「今から俺たちの同級生が自殺する。でもそれが誰なのか思い出せないんだ」2人はその「誰か」を探し始める。  –Amazon商品紹介ページより引
2020年に読んだ作品はこちら! 記事のタイトルにて「隠れた名作!」とか銘打ってしまいましたが「隠れてねーよ」とお叱りを受けるかもしれませんね。
まあ比較すると、の話ですよ!「かがみの孤城」とか「スロウハイツの神様」とか「冷たい校舎の時は止まる」とかよりは隠れているんじゃないでしょうか、っていう話。
実際のところどうなんだろうと思って↓のサイトで調べてみました。その結果、辻村深月さんの作品人気ランキングでは17位という結果。よし、まあまあ隠れているということにしておこう。
mybest - おすすめ情報サービス

辻村深月は、2004年のデビュー作「冷たい校舎の時は止まる」でのメフィスト賞を皮切りに、吉川英治文学新人賞や直木賞を受賞…

本作は正直なところ、読んでいて評価が危ういところもありました。
途中まで大好きだったんですが、クライマックスに差し掛かり謎が明らかになったところで……ちょっとがっかりしたんですよね。ああ、そうじゃない方がよかったなー、と。
ネタバレにならない範囲で書くと。それまでの展開が好きだっただけに、どんでん返しすぎて「これまでのはなんだったんだよ」という感想になってしまいました。
ではなぜ1位かというと、最後の最後でまた盛り返したんです!
真相のさらなる真相パートで、一旦冷めた感情がもう一回揺さぶられました。もう全部許せました。主人公が一気に好きになりました。
ただ、本作をフルに楽しみたいのであれば「ぼくのメジャースプーン」は先に読んだ方がいいですね。
本作だけでも十分魅力的な作品だと思いますが、結局気になってぼくのメジャースプーンに遡るぐらいなら、先に読んでおいた方がお得です。先に本作を読んでしまったら手遅れですので。記憶を消してしまいたい…と自分自身を呪うことになるでしょう。
ですので、もしこれから本作を読んでみようと思った方がいれば、ぼくのメジャースプーンから先に読むことをオススメします。
ぼくのメジャースプーンも、↑のサイトで6位にランクインされていますからね。むしろこっちの方が有名という。




ランキングを見返した雑感

2020年のベスト5は以上です! おさらいするとこんな感じに。
    • 1位 名前探しの放課後 / 辻村深月
    • 2位 夜は短し歩けよ乙女 / 森見登美彦
    • 3位 スロウハイツの神様 / 辻村深月
    • 4位 神去なあなあ日常 / 三浦しをん
    • 5位 家族八景 / 筒井康隆
 

いや、何年前のランキングだよ。さすがにちょっと、もっと最近の作品が入ってこないとですね。

できるだけ様々な年代や作者を読むようにしているつもりなんですが、10年ほど前の作品だらけになってしまいました。

ベスト5とすると、作家さんも有名どころばかりでイマイチ面白みに欠けている感じも…実際に面白かった上位5本なんで仕方ないんですが。

せっかくならもっと、スポットライトを浴びにくい作品もご紹介していきたいところ。

なかなか読んでも記事にするのが追いつかない現状もあるんですが、これは!と思う作品があればぜひレビュー記事に挙げたいと思います。

更新頻度の上がらない昨今ではありますが、本年もよろしくお願いいたします。

 

今回の記事は以上です。最後まで読んで下さりありがとうございました!@近所の治安が悪すぎて寝るときは催涙スプレーを抱えている管理人kei