
2回目であり完結編である今回は、前回のしくじりから13年経った現在と、最近小説を書き始めたアマチュア物書きさんへお伝えしたいことを書いていきます!
管理人が初めて小説を書いた当時の話である崩壊編はこちらから↓
目次
13年ぶりに執筆再開したきっかけ

19歳で初めて作品を書いたものの、しくじった考えで数作書いたところでやめてしまったkei先生。その後どのように立ち直っていったのか、見てみましょ。
前回までのおさらい
本家しくじり先生のナレーション風にネタ振りするならこんな感じでしょうか。その後どのように立ち直ったのか…なんて書きましたが、実際には執筆活動に関しては何もしていませんでした。
13年間、小説を書いていたことなんて忘れて過ごしていましたね。
要因としてはやっぱり就職が大きかった。と、言いたいところですが、実際には就職する前にすでに書くことをやめていた気がします。

管理人は23歳のときに就職しましたが、19歳から書き続けていたのは2年ぐらいだったように思います。つまり、社会人になる前には

一次選考で落ちてばっかりだし、面白いもの書けないしやーめた
ある作品に出会う
そのまま瞬く間に13年。少し生活に余裕が出てきたこともあり、小説を読む時間が増えてきていました。そして、管理人はある作品に出会うのです。それは!
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折原一さんの倒錯のロンドという作品でした。この作品のすごさに感銘を受け、再び作品を書こうと思った…というのはウソですごめんなさい。いや、作品自体はおもしろいんですけど、再び小説を書こうと思ったのは感銘とかそういった感情ではありません。
この作品の主人公であり小説家志望である安雄の言葉が、管理人に刺さってしまったのです。その言葉というのはこちら。
「三十三歳」――新人としてデビューするには、ちょうどいい年齢。
本当かよ安雄!信じていいのか安雄!
無論、そのまま信じるのは危険です。だって安雄も管理人も、歳を重ねたアマチュア作家は自分にこう言い聞かせたいもの。
そもそも、ただその年齢になったから面白い作品が書けるわけではないですよね? 書き続けた先に三十歳を超えてからデビューされる方もたくさんいる、というのが実際のところだといえます。
そのあたりを管理人なりに調べた記事は以下ですので、興味がある方はご参照下さい。
ちなみに倒錯のロンド自体は、どんでん返しが魅力のミステリー作品。詳細をもっと知りたいという方はレビュー記事をご参照ください
ようやく気付いた、最大のしくじり
安易に三十三が作家デビューに相応しい歳など、言えるはずもない…のですが管理人はこの安雄の言葉で、ようやく気付いたことがあります。それは…たかだか1年2年書いたぐらいで、底が知れるほど小説は甘いもんじゃない!

管理人が小説を書き始めたころ、世間では綿矢りささんや金原ひとみさんといった十代でデビューし大ヒット作を生む作家さんが話題をさらっていました。
2年ほど書いて20歳を過ぎた管理人は思ったのです…
小説は才能の世界や!20歳を過ぎても箸にも棒にも掛からんなんて、自分には才能がない!
と。どえらい勘違いヤロウですよね。
もちろん、才能は前提として必要なわけですが…世の多くの作家さんたちは、何年も書いたり読んだり考えたりを繰り返して大成されているわけです。
これも、実際に調べてみた記事があるのでよければご参照ください。
綿矢りささんや金原ひとみさんだって、10代でデビューしたからといって、才能だけでポンと書けたわけではないはず。
ようやく管理人は、自分が書いていた1~2年など序の口も序の口ということに気づきました。
それなら、まだ努力して伸ばせる力は自分にもあるのでは? プロなんて到底なれるものではないかもしれないけど、何もしないで捨ててしまうのは一番後悔することなのでは…
そう思い、書き始めたのが13年ぶりの創作再開のきっかけでした。

そして13年ぶりに完成させた作品の結果は、これも過去記事をご参照ください。
当然、すぐにうまくいくはずもなく。それでもなお、この先も創作を続けていくつもりです。
まだまだ始まったばかりですし…何より、久々に書いてみて楽しいですからね!
社会人とアマチュア作家を両立させることの3つの難しさ
というわけで、バリボリの社会人として勤めながらも小説を書いているkeiですが、やはり10代のころとは違う難しさもあるわけです…大きなものとしては次の3つ。仕事の両立との戦い

1つ目はなんといっても仕事との両立。そりゃあそうなんですよね…学生とは拘束時間も責任も途方もない違いですから。
これを読んでいるあなたが学生さんなら、今の自由に使える時間は本当に貴重ですよ、と古代エジプト時代から繰り返されていそうな長老の進言をここに申します。
管理人のケースでいえば、平日は執筆にあてられる時間は平均2時間程度。休日は休日で、全てを自分の自由に使えるというのはむしろレアなわけです。
家族がいればさらに使える時間は激減しますね。過去記事でもありましたが、小川洋子さんや湊かなえさんなど、家庭と執筆を両立されている方を見ると本当に尊敬します。
ライフスタイルの変化との戦い

お次はこちら。20代前半までとそれ以降では、人それぞれではありますがライフスタイルも大きく変わってくることは珍しくありません。
一番分かりやすいのは結婚でしょうか。あるいは転勤であったり、親族の介護が必要になったり…年齢を重ねるほど何が起こるか分かりません。
こうした大きな変化が起きたとき、どうしてもアマチュアでの執筆活動というのは優先度を下げる必要がでてくる可能性があるわけなんですよね。
年齢的変化との戦い

最後、3つ目はこちら。かなしい話ですが、人間の体力、知力、集中力といった様々な力は20代がピークのものがほとんどです。
もちろん経験で補ったり成長できる部分はあるんですが、抗えない変化というものが存在するのも事実。
管理人自身でいうと、現在34歳ですが集中力は断然落ちてきています。また、語彙も以前の方がスラスラ出ていた自覚があります。
腰はいてーし、徹夜なんてしようもんなら2日ダメージを引きずります。困ったもんだ。
そして感性も変わっていきます。これは一概に悪いことは言えませんが、10代のころにしか感じられない感覚、20代でしか伝えられないメッセージというものがあるのも確か。
その時期を逃せば、もう二度と書けない作品というものが存在するのかもしれません。
作家になりたいなら、10~20代の人は作品を書き続けるべき
なぜこうして社会人とアマチュア作家の両立の難しさを挙げたかというと…やはり管理人は、今になって思うわけです。20代のあの時、もっと小説を書いたり読んだりしていればよかった…と。

納得するまで努力したのと、していないのとでは、たとえ結果が同じでも後悔が違うわけですね。
ましてや小説を書くことなんて、タダでできて学生や仕事をしながらでも少しずつ積み重ねていくことができるものなんです。
何もかも夢につぎ込んで、失敗したときには人生が立ち行かなくなっていた…というのは関心しませんが、自分なりにリスクヘッジもしながら夢を追うという意味では、10~20代ほど大切な時間はないと、今更になって実感しています。
小説の専門学校は行くべきか?
(この項は、前編の記事と全く同じ内容です。前回読まれた方はサクッと読み飛ばしてください)もしあなたが、真剣にプロの作家を目指したいと考えているのなら…専門学校で学ぶという方法もあるかもしれません。
断っておくと、管理人は作家になるために専門学校に行くことについて反対派です。
貴重な時間とお金を使って専門学校に行くぐらいなら、社会に出るなり、大学に行くなりして社会経験を積みながら自分で作品を書いた方が、費用対効果がはるかに高いと思います。
ただ、それは管理人が思うこと。大事なのは、自分で考え後悔しない選択をすることです。
↓にアミューズメントメディア総合学院さんへのリンクを貼らせて頂きました。数少ない、小説を書くための技術が学べる専門学校の1つです。
資料請求や体験説明会は無料ですから。少しでも気になる存在であれば、自分の目で確かめておいて損なはいでしょう。


上でも言ったとおり管理人は専門学校反対派ですが、最終的に行かないにしても資料を読むなり、学校の説明を聞くなりして判断することが悔いの残らない選択につながるはずです。
おわりに
以上で、当ブログの管理人keiをしくじり先生としたシリーズの記事はおしまいです。再生編というタイトルなのに、なんだか後悔ばかり目立つ記事になってしまいましたが…まあ実際のところ後悔している部分は大きいので仕方がない。
ただ、後悔もありますが、嬉しくもあります。三十路を超える今になって、これほど夢中になれるものに出会えたわけですから。
当ブログのタイトル『読んでも書いても楽しい!』は、まさに管理人の胸中をウソ偽りなく著わしたものなんです。
これをご覧になっている30代オーバーのアマチュア作家の皆様も…当ブログが、これからもまだまだ書くぜ!と意気込みを新たにして頂けるきっかけとなると嬉しい限りです。

本日の記事は以上です。最後まで読んで下さりありがとうございました!@体の半分がしくじりでできている管理人kei